今回は先手三間飛車に後手が急戦を目指す将棋を検討したい。
目次
第1図 △42金上とする
手順 △64歩▲56歩△42金上。
△64歩と突いて急戦を目指す。
代えて△53銀と上がり、▲56歩△94歩▲46歩△73桂として△64歩と△64銀を天秤にかける指し方もあるところ。
△53銀に▲67銀には、△64歩と突いて△65歩を見せ、▲56銀に△44銀と上がる。
こちらで検討した変化だ。
△64歩▲56歩に△42金上と駒組みする。
△42金上が現代らしい駒組みだ。昭和の頃は△42銀と上がる将棋が多かった。
△42金上のメリットとして、△41玉と逃げる余地がある、▲11角成に△22銀と上がれるなどがある。
第2図 △73桂と跳ねずにすぐ仕掛ける
手順 ▲46歩△65歩▲同歩△86歩▲同歩△77角成▲同銀△73桂。
通常は△73桂ー△65歩と仕掛けるのだが、すぐ△65歩と仕掛ける手がある。
こちらの記事でも少し検討した。
△65歩▲同歩に△86歩が大切な手で、△77角成▲同銀△86歩だと▲同銀と取られてしまう。
最終図、先手の手が広い。
第3図 ▲68飛の変化
手順 ▲68飛△79角▲66飛△46角成▲75歩△79馬▲74歩△89馬▲73歩成△同銀▲46角△72飛。
後手は次に△65桂を狙っている。
先手が直接受けるなら▲68飛だが、今度は△79角がある。
お互い桂馬を取り合って、▲46角に期待しているが、△72飛がぴったりの受けだ。
最終図以下▲64桂は、△同銀▲同歩△77飛成と取られてしまう。
▲74歩△同銀▲64桂としたいが、▲74歩の瞬間△99馬がある。
▲76飛は、△75歩▲同飛△74歩▲85飛△56馬がある。
最終図は後手まずまずだ。
第4図 ▲64歩の変化
手順 ▲64歩△65桂▲88銀△86飛▲87歩△85飛▲96角△84飛▲75歩△94歩。
▲64歩は歩を逃がした手だ。
以下△65桂▲88銀△86飛▲87歩△85飛と歩交換する。
ここで先手の手が難しい。
▲63歩成△同銀▲66歩としても、△69角▲68飛△58角成▲同金△57金がうるさい。
▲96角△84飛▲75歩は、▲64歩の拠点を生かした反撃だ。
対して、じっと△94歩と突く。▲74歩に△95歩を用意している。
最終図以下、▲74角を誘って△69角と打つ。▲68飛でも▲76飛でも(△74飛▲同歩△85角は▲86飛打で大変)△58角成▲同金△57金がうるさい。
▲64歩は反撃含みの手だが、後手の攻めを呼び込むので怖い手でもある。
第5図 ▲59角の変化
手順 ▲59角△55歩▲同歩△56角▲79飛△65桂▲66銀△87歩。
▲59角は受けに専念した手だ。
対して△55歩▲同歩△56角と打つ。
▲88飛△65桂▲66銀には、△87歩▲同飛△78角成とできる。
△56角▲79飛△65桂▲66銀の場合は△88歩が見えるが、以下▲67歩△89歩成▲同飛と辛抱されると攻めを繋げるのが大変だ。
じっと△87歩と垂らしたい。
最終図以下、▲47銀△同角成(△88歩成は▲56銀△79と▲65銀直で先手指せる)▲同金△88歩成▲69飛△78と▲67飛△68銀・・・が予想される進行だ。
第6図 △73桂と跳ねる場合
手順 △94歩▲96歩△73桂▲88飛△53銀▲67銀。
△73桂を省略して△65歩と仕掛ける変化も有力だが、いずれも難解だ。
次は比較的穏やかな順だ。
△73桂を見て▲88飛と寄る。
第2図▲46歩に代えて▲88飛なら△65歩の仕掛けを警戒できるが、△73桂と跳ねていないのに▲88飛と寄るのは悔しい。
具体的には▲88飛に△53銀▲67銀△44歩のように持久戦になったとき、△73桂と跳ねていないので▲78飛と動く筋が無い。
最終図以下、△65歩▲同歩△77角成▲同桂△79角▲89飛△46角成▲47銀△24馬か、△62飛が予想される。
△62飛に▲47金と上がると、△65歩▲同歩△77角成▲同桂△65桂▲同桂△同飛▲66歩△61飛と交換して、次に△77角が残る。
△62飛を見たら▲47銀と上がりたい。
これなら最後△61飛に▲38金と上がって、△77角がない。
▲67銀に代えて▲47金には△62飛、▲67銀には△65歩、▲47銀には△55歩と、先手の手によって使い分けるのもあるところ。
第7図 千日手狙い
手順 ▲47金△72飛▲88角△82飛▲77角△72飛▲67銀△75歩▲同歩△同飛▲88角△78飛成▲同銀△65歩。
△94歩▲96歩の交換は、▲95角が消えるので後手が得している。
△94歩を手抜いて▲47金と駒組みする手には、△72飛と寄る。
▲88角△82飛▲77角△72飛▲88角△82飛・・・は千日手模様だ。
△72飛▲67銀だと、△75歩▲同歩△同飛▲88角△78飛成▲同銀△65歩と進んで、▲47金と上がっているので△68飛の打ち込みができている。
最終図以下、▲82飛(▲83飛は△73飛)△73桂▲74歩としたいが、△68飛が厳しい。
この変化を残しておきたいので、△73桂と跳ねる前に△94歩を打診したい。
△73桂と跳ねるか△73桂を跳ねずに仕掛けるか、いずれも形勢は難しく、どっちを選ぶか好みが出るところ。
先手三間飛車側を指す場合は、これらの変化を覚悟しなければならない。
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