今回は△33金型の将棋を検討したい。
目次
第1図 テーマ図
手順 △73銀▲36歩△64銀▲37桂△44歩。
第1図から△73銀と早繰り銀を目指す。
△73桂と跳ねる将棋もあるところ。
腰掛け銀の将棋は、こちらで検討した。
△14歩の価値については、こちらで検討した。
最終図がテーマ図だ。
第2図 ▲48金の変化
手順 ▲48金△75歩▲同歩△同銀▲24歩△同歩▲25歩△86歩▲同歩△同銀。
▲48金の変化から見ていきたい。
▲48金と上がるのは自然だが、△39銀のキズが生まれるので△75歩と仕掛けやすくなる。
以下▲同歩△同銀に▲24歩△同歩▲25歩と継ぎ歩して反撃するが、構わず△86歩▲同歩△同銀がくる。
最終図以下▲86同銀は、△同飛▲87歩△76飛▲77銀△39銀▲29飛△77飛成▲同桂△28銀打がある。
▲83歩△同飛▲65角も面白そうだが、△77銀成▲83角成の瞬間に△39銀が好手。
単に△78成銀だと▲49玉と逃げられるが、△39銀▲29飛△78成銀▲39飛△28金とすれば、挟撃になる。
いずれも△39銀のキズが痛い。
後手ペースだ。
第3図 ▲58金の変化
手順 ▲58金△22銀▲96歩△94歩▲29飛△32金▲24歩△同歩▲同飛△23銀▲29飛△24歩▲68玉△31玉▲48金△43金右。
▲58金と上がれば△39銀のキズはないので、△75歩▲同歩△同銀には▲24歩△同歩▲25歩と反撃して先手まずまずだ。
▲58金に△32玉と囲うのは、▲68玉△43金右▲66歩△22玉▲56銀△54歩(▲65歩に△55銀を用意)▲45歩と仕掛けて先手作戦勝ち。
▲58金型が固く、スムーズに戦いになっている。
△22銀は、次に△32金と形を整える意図だ。
△22銀に▲96歩△94歩▲68玉と上がると、玉が7筋に近づくので△75歩が気になる。
以下▲75同歩△同銀▲72歩は、△76歩▲88銀△55角と強引に攻め込まれる。
△22銀に▲96歩△94歩に▲29飛とすれば△75歩▲同歩△同銀に、▲72歩△同飛▲65角で先手良し。
一方で、▲29飛を見ると後手は△32金と引きやすくなる。
歩交換を許すが、銀冠に組めるのが主張だ。
最終図以下、▲66銀と▲66歩に分岐する。
先手を持って不満はないが、一局の将棋だ。
第4図 ▲38金の変化
手順 ▲38金△32玉▲68玉△43金右▲96歩。
▲38金も考えられる。
対して△22銀には▲96歩△94歩▲68玉と上がり、△75歩▲同歩△同銀には▲76歩△86歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲29飛と対応できる。
このとき▲58金型だと△28銀があった。
▲68玉に△32金だと、▲29飛と引かずに▲24歩と歩交換できる。
▲38金を見たら△32玉と寄る。
第3図では△32玉と寄りづらかったが、▲38金型はバランス重視で▲58金より先手玉が薄いので、△32玉と囲いやすい。
最終図▲96歩と打診して、△22玉には▲95歩△32銀▲29飛とゆっくり指す。
▲96歩△94歩と受けてきたら、▲66歩△22玉▲56銀△54歩▲45歩と仕掛けて先手ペース。
▲96歩△94歩▲66歩に△75歩は考えられる。
まとめ
▲48金と上がると△39銀のキズが生まれ、△75歩と仕掛けやすい。
▲58金には△22銀、▲38金には△32玉と、先手の金の位置を見てから後手は駒組みをしたい。
いずれも一局だ。
ただ、先手を持って不満ない展開だろう。
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