今回は後手雁木の変化を検討したい。
目次
第1図 △84歩を保留
手順 △52金▲58金右△54歩。
第1図から△84歩▲77角△85歩▲88銀と進むと、こちらの記事になる。
▲58金右を保留しているのが先手の工夫だ。
△52金を見たら先手も▲58金右と上がる。
△84歩▲77角△85歩▲88銀の4手が入っていれば、こちらの記事の変化になる。
今回は、後手が△84歩を保留する変化だ。
先手の駒組みを見て、△84歩ー△85歩か△74歩ー△72飛を選ぶ意図がある。
第2図 ▲77角を見たら△74歩
手順 ▲77角△74歩▲78銀△72飛▲35歩△同歩▲26銀△34銀▲38飛△43金右▲35銀△同銀▲同飛△34歩▲36飛△62銀▲79玉。
すぐ▲46銀と上がると△45歩がある。▲45同銀△88角成▲同銀△55角が両取りになる。
先手は▲77角△74歩▲78銀と陣形を整備する。
▲77角に代えて先に▲78銀とすると、△84歩のとき先手が少し損する。
▲77角△74歩▲78銀に△84歩と突くと、こちらの記事の変化に合流する。
▲77角△74歩▲78銀に対し、△72飛が△84歩保留を生かす指し方だ。
▲46銀には△75歩▲同歩△同飛が間に合う。
▲26銀にも△42角▲35歩△75歩▲同歩△同角と反撃できる。
▲35歩△同歩▲26銀△34銀▲38飛△43金右▲35銀△同銀▲同飛△34歩▲36飛と銀と歩の交換ができるが、後手陣はしっかりした格好だ。
最終図はどちらを持ちたいか、好みが出るところ。
最終図以下△53銀▲37桂△41玉▲46歩△31玉▲45歩と進むと先手が良くなる。
△41玉ー△31玉と囲う将棋ではなく、△52玉と上がってバランスを取る将棋になる。
先手は▲37桂ー▲46歩ー▲45歩を実現したいので、△14歩と突く手の価値も高い。
▲37桂ー▲46歩に△35銀▲16飛△15歩を用意している。
先手玉の方が固い分、後手の方が神経を使う展開だが、これからの将棋だ。
第3図 ▲78玉と寄る
手順 ▲78玉△74歩▲35歩△同歩▲26銀△34銀▲38飛△43金右▲35銀△同銀▲同飛△34歩▲36飛。
第2図▲77角△74歩に▲35歩△同歩▲26銀とすると、△45歩の反撃がある。
そのため▲77角ー▲78銀の2手を費やしてから▲35歩と仕掛ける必要があり、後手の△72飛が間に合った。
▲77角と上がらず、▲78玉と工夫する。
これなら△74歩にすぐ▲35歩と仕掛けることができる。
第3図最終図は、第2図最終図よりも先手陣が安定している。
最終図以下△72飛は、▲37桂△75歩▲同歩△同飛▲77歩(次に▲76飛を狙う)が予想される。
第4図 合流する
手順 △84歩▲56歩△85歩▲77角△62銀▲88銀△74歩▲35歩△同歩▲26銀△34銀▲68角。
△84歩にも▲35歩△同歩▲26銀△34銀▲38飛△43金右・・・の変化はあるが、最後△85歩と伸ばされるので、第3図よりも後手が得している。
△84歩には▲56歩と突いて駒組みしたい。
最終図はこちらの記事の第3図の変化に合流している。
▲56歩に△43金右や△75歩に代えて△54歩と突いた計算になっている。
こちらの記事で検討したように、△84歩と突いてある格好では早めに▲77角と上がるが、△83歩型では▲77角と上がると△74歩ー△72飛の変化を与える。
△84歩を見てから▲77角と上がりたい。
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