今回は横歩取りの変化を検討したい。

目次

第1図 △88角成とする

手順 △42銀▲36歩△88角成。

青野流に対して△42銀と上がるのは有力な後手の指し方だ。

▲36歩に△41玉▲37桂△22歩と打つ変化は、こちらで検討した。

△22歩を打たない手もあって、こちらで検討した。

今回は△88角成と交換する指し方だ。かなり珍しい指し方だが、認識がないと先手は作戦負けになる。

第2図 ▲32飛成はやりづらい

手順 ▲32飛成△78馬▲41金△62玉▲78銀△88飛成▲42竜△52金打。

△41玉と寄っていない格好なので、▲32飛成が見える。

しかし△78馬で先手困る。

▲78同銀は△31金で、▲87歩△76飛▲77歩△32金▲76歩△88歩で後手良し。

▲41金△62玉を決めれば△31金はないが、今度は△88飛成のとき受けが難しくなる。

最終図は後手まずまず。

▲32竜と逃げると△78竜が厳しいので▲69銀打になるが、△42金▲同金△79飛と攻めが続く。

第3図 ▲77桂は危険

手順 ▲88同銀△33銀▲35飛△82飛▲77桂△89角▲79金△87歩。

▲88同銀が勝る。

△33銀▲35飛△82飛として、次に△44角を狙う。

対して▲77桂は自然だが、危険な一手だ。△89角の打ち込みが成立する。▲79金に△87歩と打つ。

最終図から▲89金△88歩成▲83歩△同飛▲84歩△同飛▲85歩としたいが、△24飛がある。両取りが掛かっていて、後手指せる。

単に▲85歩と打っても、△88歩成▲同金△78銀で後手が駒得だ。

▲77桂は△89角のスキを与え、危険だ。

第4図 手堅い▲66角

手順 ▲66角△64角▲83歩△同飛▲28銀△82飛▲37銀。

手堅く指すなら▲66角が有力だ。

持ち駒の角を手放すが、横歩取りでは気にならない。盤上に置いた方が持ち駒にあるよりも価値が高いケースが多い。

▲66角に△64角と打つ。

対して▲28歩だと、△72銀▲38銀△42玉・・・と駒組みになったとき、先手の飛車が中途半端になる。2筋に戻りたいが、▲25飛ー▲27飛としても飛と歩逆形で、ほぐしづらい。

▲83歩△同飛▲28銀が好手だ。

△28同角成は▲25飛で先手良し。

▲83歩を入れずに▲28銀とすると、△24銀▲34飛△33銀▲35飛△24銀・・・で千日手になる。

最終図は先手作戦勝ちが見込める。▲46銀ー▲37桂ー▲25飛ー▲29飛ー▲48金のように好形に組むことができる。

第5図 良さを求める▲22歩

手順 ▲22歩△同金▲83歩△同飛▲65角△84飛▲43角成△52金▲65馬。

▲66角でも先手不満ないが、良さを求めるなら▲22歩だ。

▲83歩に△62飛と逃げるのは、▲38銀△64歩▲77銀と自然に駒組みして先手指せる。

▲22歩を入れた効果で、▲65角△84飛▲43角成と馬を作ることができる。

最終図から△44角が怖いが、▲85歩△同飛▲77桂で受かる。▲23歩も残っていて、先手指せる。

△33銀▲35飛△82飛の局面で、▲77桂は△89角があって危ないが、▲66角△64角▲83歩△同飛▲28銀。▲22歩△同金▲83歩△同飛▲65角のいずれも先手指せる。

この後手の指し方は一局の範疇を超えていて、後手まずい変化だ。

先手が気にする変化ではないが、認識としては知っておいて損はない。

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