今回は後手雁木で、△43金型の将棋を検討したい。
目次
第1図 ▲37銀と上がるタイミング
手順 △52金▲58金右。
第1図から△42銀と上がればよくある雁木の将棋だ。
今回は△52金と上がり、△43金右を含みに指す将棋だ。
第2図 ▲37銀を見たら△43金右
手順 △62銀▲37銀△85歩▲77角△43金右▲88銀△42角▲78玉△22銀。
第2図からすぐ△43金右と上がると、▲46歩△62銀▲47銀と腰掛け銀にシフトされたとき、上部の当たりが強くなる。
△43金型がマイナスになり、こうなると先手作戦勝ちが見込める。
後手は▲37銀を見てから△43金と上がりたい。
△62銀▲37銀に△85歩▲77角を入れたのは、すぐ△43金右だと▲78銀△85歩▲77銀と矢倉に組まれるからだ。
第2図最終図と比較すると分かりやすい。▲77角ー▲68角ー▲35歩△同歩▲同角となると3手掛かるが、▲78銀ー▲77銀と組めれば、▲79角ー▲35歩△同歩▲同角と2手で角の移動ができる。
だから、▲37銀を見て△85歩▲77角△43金右とした。
最終図は相矢倉になる。これからの将棋だ。
第3図 △85歩が遅いのを咎めるには
手順 ▲78銀△86歩▲同歩△同飛▲79玉。
△85歩に▲77角と上がると相矢倉が予想される。
△85歩が遅いのを咎めるなら、△85歩に▲78銀と上がる手が考えられる。
△86歩▲同歩△同飛に▲79玉と引き、コンパクトな形で戦うことができる。
△52金と△62銀が上がっていて飛車を渡しづらいので、△76飛と取る作りに後手はしづらい。
例えば最終図から△76飛には、▲35歩△同歩▲26飛のような手が指せる。
これも先手有力な指し方だ。
第4図 △85歩を決めた場合
手順 △85歩▲77角△62銀▲88銀△54歩▲78玉。
第3図の変化が生じるなら、△62銀と上がる前に△85歩と決めるのはどうか?という疑問が浮かぶ。
△85歩▲77角を決めると、△62銀に▲88銀と上がりやすい。
△84歩型で▲88銀と上がると△85歩とは突いてくれず、△74歩ー△64銀ー△75歩と角頭を攻める変化のとき先手が損する。
先手としては△85歩を見てから▲88銀と上がりたい。
最終図、後手は駒組みに悩む。
△43金右と上がると▲46歩にシフトされるし、△42銀▲37銀△43銀だと通常形に戻ってしまう。
△85歩が遅いと先手は▲77角と▲78銀を選ぶことができ、△85歩を決めると▲88銀と上がりやすい。
一長一短だ。
第5図 ▲77角と態度を保留
手順 ▲77角△54歩▲37銀△85歩▲88銀△43金右。
▲77角と態度を保留する手がある。
△43金右には▲46歩、△85歩には▲88銀という理屈だ。
後手も△54歩と態度を保留する。
△54歩を見て▲37銀と繰り出す。
最終図から▲78玉△42角▲68角△22銀▲77銀・・・となれば相矢倉になる。
第5図最終図と第2図を比較したい。
似ているが、第2図は△54歩を後回しにして駒組みできている。
▲77角と上がることにより、△54歩を決めさせた、という見方もできる。
第5図最終図から▲78玉として相矢倉にするのは第2図の変化と合流し一局だが、先手番としてはもっと利を得たい。
最終図から▲35歩の仕掛けが考えられる。この変化は第2図ではできなかった変化だ。
これが次のテーマ図だ。
