角換わりで、▲88玉型で▲45桂と仕掛ける将棋を検討したい。

目次

第1図 テーマ図

手順 ▲22歩△同金▲79玉。

図から▲64歩と伸ばすと、△86歩▲同歩△65桂と跳ねて後手指せる。

▲86同銀と取っても△22角のラインが受けづらい。

図から▲22歩と打ち、△同金に▲64歩とする順が先手有力だ。

詳しくはこちらの記事で検討した。

今回は▲22歩△同金と壁金にさせてから▲79玉と引く変化だ。▲22歩△同金▲64歩が先手有力とされているので、少数派の指し方だ。

第2図 △32金と戻る変化

手順 △32金▲22歩△同金▲35歩△86歩▲同歩△85歩▲34歩△86歩▲88歩。

△32金と戻る手から見ていきたい。

対して、もう一回▲22歩と打つ。△同金に▲35歩が継続手。△35同歩には▲75歩とし、▲34桂のキズが残る。△35同銀にも▲75歩とし、以下△65桂は▲同銀△同銀▲63歩と攻めて先手指せる。

▲35歩に代えて▲64歩もあるが、△32金▲75歩△31玉で後手玉が戦場から遠くなる。後手としては△32金ー△31玉の2手を指したい

▲35歩に△86歩▲同歩△85歩と継ぎ歩する。

これに▲85同歩は、そこで△35銀と戻し、▲75歩に△44角と設置して後手ペース。以下▲74歩のとき、△65桂だと▲同銀と取られるが、△85桂とこちらに跳ねられるのが大きい。

△85歩に▲34歩△86歩▲88歩と進む。

最終図から、△65桂はやはり▲63歩のたたきがある。すぐに攻めると先手の反撃が厳しいので、△37歩や△24角のようにもたれた指し方になる。

形勢は難しそうだが、▲34歩の取り込みが大きく、後手自信ない。

第3図 △31玉の変化

手順 △31玉▲35歩△同銀▲75歩△44角▲74歩△65桂▲同銀△同銀▲63歩△52金▲64桂。

△31玉と引く手もある。△32金ー△31玉の2手を指したいが、先に△32金だと▲22歩を打たれるので△31玉を先にした意味だ。

対して先手は▲35歩と突く。△31玉に反応して味が良い。

△35同歩は▲34桂のキズができるので△35同銀だが、そこで▲75歩と戻す。

△44角に▲74歩と強く突き出し、△65桂▲同銀△同銀にやはり▲63歩が急所だ。△52金に▲64桂と追撃する。

最終図から△42金は▲62歩成。△51金は▲72桂成から成駒を寄せていけばいい。先手指せる。

△31玉は▲35歩が直撃するところなので、感触が良くない。

第4図 △86歩▲同歩△85歩▲同歩△32金の変化

手順 △86歩▲同歩△85歩▲同歩△32金▲22歩△33桂▲同桂成△同銀▲84角△22銀。

△32金も△31玉も先手に攻められる。後手は攻める手と自陣に手を入れる手を両立したい。

△86歩▲同歩△85歩▲同歩を入れてから△32金と寄る順が考えられる。

▲22歩に△33桂と跳ねて攻め合い志向だ。以下▲21歩成△同飛▲35歩となると、後手の飛車が攻めに活躍しないので後手不満だが、△85歩▲同歩を入れた効果で、▲21歩成のとき△85桂とスムーズに攻めることができる。

△33桂に▲同桂成△同銀▲84角として△85桂を防ぐ。

後手は角を使わせたので、△22銀と歩を払っておく。

最終図以下、▲35歩や▲45歩(次に▲46桂の狙い)、▲75角、▲66桂など手が広い。

先手を持って指してみたいが、これは一局だろう。

第5図 △67歩の変化

手順 △67歩▲同銀△55角▲66銀左△46角▲47歩△13角▲75歩△45銀直▲74歩△65桂▲63歩△72金▲73歩成△同金▲62歩成△77歩▲同桂△同桂成▲同銀△65桂▲51角△31玉▲52と△51飛▲同と△77桂成▲同金△32金▲26桂。

△32金と手を入れる進行を諦め、△67歩と攻め合う順はどうか。▲同銀と取らせ、△55角と打つのが狙いだ。

▲66銀左△46角▲47歩に△24角は▲25歩△13角▲15歩と追って先手指せる。▲47歩に△13角なら、▲15歩△45銀直▲14歩△24角とできる。

△13角に▲75歩△45銀直▲74歩△65桂▲63歩と左辺から攻める。△61金は▲73歩成で、以下△77歩▲同桂△同桂成▲同金△65桂▲76金と対応して余せる。

最終図▲26桂と打って、将来▲34桂や▲14桂を狙う。飛車を持っている先手が勝ちやすい展開だ。

まとめ

今回は角換わり▲88玉+▲45桂仕掛けで、▲22歩△同金▲79玉と引く変化を検討した。

▲22歩△同金に▲64歩が有力で、先手指せると言われている変化なので、▲79玉は少数派の指し方だ。

しかし具体的な後手の指し方が難しい。

①△32金は▲22歩△同金▲35歩で、以下△86歩▲同歩△85歩▲34歩△86歩▲88歩と進んで、▲34歩の拠点と△86歩の拠点をどうみるか。

②△31玉は▲35歩が味の良い突き出しだ。

③△86歩▲同歩△85歩▲同歩としてから△32金とすれば、▲22歩に△33桂と攻め合い志向で指せるが、▲同桂成△同銀▲84角と逆用されるので一長一短だ。

④△67歩は切り合いを目指した手。以下▲26桂までが想定される手順で、飛車を持っている先手を持ちたい。

いずれも先手戦えそうで、▲79玉も十分考えられる手だ。

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