作者 柳澤 瑛

詰将棋パラダイス 2018 年 2 月号 デパート発表作

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【解説】

作意  ▲12 金△同香▲33 馬△同桂▲34 桂△21 玉▲22 金△同金▲43 角△11 玉▲22 桂成△同玉▲32 角成△同玉▲42 飛成△21 玉▲22 金  まで17 手詰。

初手▲33 馬は△同玉で不詰め。
2 手目△12 同玉は▲24 桂以下早詰み。
4 手目△33 同玉は▲11 角。△33 同金は▲34 桂△同金▲32 金以下早詰み。
6 手目△11 玉は▲22 角△同金▲同桂成△同玉▲32 金以下早詰み。
9 手目▲22 同桂成は△同玉▲42 飛成△32 角合▲31 角△同飛▲同竜△同玉▲42 金△22 玉▲32 金△同玉▲42 飛△31 玉で不詰め。
13 手目▲21 金は△21 同飛▲同角成△同玉▲41 飛打△31 桂合で不詰め。


実戦型で衝撃の捨て駒を演出した詰将棋。▲12 金〜▲33 馬が狙いの手順。すぐに▲33 馬は△同玉で困るので、11 の香を吊り上げて▲11 角と打つスペースを作るのがミソだ。どちらも焦点への捨て駒となっており、迫力ある手順じゃないだろうか。

特に、3 手目の▲33 馬は攻めの要の駒で突撃しているので、よりインパクトを感じられるだろう。
9 手目の▲43 角も好手。すぐに 22 の金を取らないのがポイントだ。▲43 角を打つことにより、金を一つ温存して 32 に玉を誘導することができる。
最後が3手収束なので少し緩んだ感じはするが、紛れで 2 つの限定合を用意しているため、十分な濃度の詰将棋になったと思う。
解答者からも▲12 金〜▲33 馬と、▲43 角が好評だった。デパートでは本作のような古品?をお求めになるお客様もいらっしゃると思うので、実戦型の詰将棋をどこに投稿するかで迷ったらデパートをおすすめする。


3手収束・・最後の 3 手が捨て駒もない凡手のこと。3手に限らず、〇手収束ともいえる。

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