今回は後手雁木の将棋を検討したい。
目次
第1図 △31銀を動かさない
手順 △54歩▲37銀△74歩。
第1図から△42銀▲37銀△43銀▲88銀と進むと、通常の雁木の将棋になる。
最後の▲88銀がポイントで、こちらの記事で詳しく検討した。
今回は△42銀ー△43銀の2手を保留して、△62銀ー△73銀を優先させる指し方だ。
珍しい指し方だ。
第2図 ▲46銀の変化
手順 ▲88銀△62銀▲78玉△73銀▲46銀△86歩▲同角△45歩▲37銀△42銀▲58金右△64銀。
▲78銀ー▲79玉と囲うのは、8筋が薄く、△55角のラインも気になる。
▲88銀ー▲78玉の方が固い。
▲88銀△62銀にすぐ▲35歩は、△同歩▲46銀△75歩▲同歩△86歩▲同歩△45歩と反撃できる。
△73銀に▲46銀と繰り出す。
この図の捉え方が難しい。
▲46銀に△75歩▲同歩△64銀としたいが、▲35歩△75銀▲34歩△22角▲24歩△同歩▲同飛△23歩▲25飛と進むと先手指せる。
最後▲25飛のとき△86歩▲同歩が入っていれば、△86銀と出て後手が指せる。
△86歩▲同歩を入れたいが、△86歩のタイミングが難しい。
△75歩▲同歩△64銀▲35歩に△86歩は、構わず▲34歩と取る手が成立する。
△75歩▲同歩△86歩だと、▲同角△45歩▲37銀△42銀▲58金右・・・となって、△75歩▲同歩の突き捨てがやや早い。
これらを踏まえ、▲46銀にすぐ△86歩と突いてみる。
▲86同歩なら△75歩▲同歩△64銀で、後手がやりたい局面に誘導できる。
△64銀に▲87銀と上がって厚くしたいが、▲87銀と上がるとむしろ当たりが強くなる。
後手に一歩入れば、△85歩▲同歩△75銀▲76歩△86歩のような攻めができるので、▲87銀を見て△42銀▲35歩△43銀と受けに回る順は有力だ。
△86歩に▲86同角なら△45歩▲37銀△42銀・・・と駒組みし、△75歩▲同歩を入れていないので後手の手が広くなっている。
具体的には△64銀ー△65銀、△84銀ー△85銀、△64銀ー△75歩▲同歩△72飛など。
▲58金右に△84銀は▲77角とぶつけやすいので、△64銀と上がり、▲77角なら△55歩と拒否する。
後手は先手の角を目標にしているので、角交換はしたくない。
最終図以下▲46歩が一例だ。これからの将棋だ。
第3図 ▲35歩△同歩▲46銀の変化
手順 ▲35歩△同歩▲46銀△36歩▲58金右△64銀▲24歩△同歩▲35銀。
第2図の進行も考えられるが、先手番としてはもっと良さを求めたい気持ちがある。
▲46銀に代えて▲35歩△同歩▲46銀と仕掛けてみる。
▲78玉と寄ってあるので、▲46銀に△75歩▲同歩△45歩は▲同銀で何も起きない。
▲46銀に△36歩と伸ばすが、一回▲58金右と上がる。玉を固め、将来の△47とを消している。
勢い△75歩▲同歩△64銀としたいが、一歩持つと▲34歩と打つ手が生じる。
単に△64銀と上がるが、▲24歩△同歩▲35銀と攻めて先手ペースだ。
最終図以下△37歩成には、▲26飛と浮くか、▲同桂△36歩▲34歩△22角▲24銀△37歩成▲26飛と指すか。いずれも先手まずまずだ。
第3図の仕掛けは十分に考えられる。
