前回の続き

前回では先手が矢倉を目指したのに対して△33銀から△44銀と繰り出すことで阻止をした。

今回は△33銀を保留指し方を見ていきたい。

第3図

△33銀を保留することで、先手が矢倉なら△44歩から△43銀、▲37歩と打って金無双を目指したら△33銀で合流させるか、△54歩から△53銀とこちらから使う含みもある。

▲37歩を保留すると△55角▲37歩△36歩が気になる仕掛けだが、▲48金寄が好手だ。

代えて▲38金とすると△37歩成▲同銀△33桂で、▲56銀は△37角成▲同金△28銀、▲48金寄は△45桂▲46銀△同角▲同歩△38飛成▲同金△57桂成の強襲が成立する。

△37歩成に▲同金△33桂▲48金とすれば潰れないが、形を乱されるのは嫌だ。

いきなり△55角と動くのはうまくいかなかったので、△52金左から駒組に入る。

▲37歩には△33銀の合流か△54歩から△53銀か。

▲46歩を見て△44歩とつく。▲46歩に△33銀と繰り出すのは▲47金△44銀▲37銀となってもう間に合わない。

△44歩に対して▲56銀、▲48玉と駒組するが後手も△54銀と合わせてくる。次に△45歩▲同歩△55銀の攻めを狙っている。

それを受けて▲85飛と構える。これも一局だが、▲28銀が気になる。

もし▲28銀とするところで▲38銀としてこの図になるなら、△36桂のキズもなく先手は▲47金ー▲39玉と美濃に囲える。

しかし▲38銀だと金無双にできなくなるので、△33銀の将棋のとき▲37歩と打ちづらくなっている。美濃に囲えるが端が薄い。▲38銀と上がるのは覚悟がいる。

後手は矢倉を作られる前に早く動きたい。▲56銀ー△54銀の格好は駒をぶつけたい後手にとってありがたい。

先手は当初の目的通り、▲56銀を保留して矢倉を急ぎたい。

▲56銀と出ずに▲47金から▲37銀を急ぐ。

△54銀に▲56銀と向き合うと△45歩▲同歩△55銀の筋がいつでもちらつく。

▲36歩も手堅い一手だ。△45歩からの歩交換は許すが手堅く矢倉に囲うことに成功した。▲38玉までしっかり囲えれば先手まずまずの序盤だろう。

まとめ

△33銀保留型は金無双のときは△54歩ー△53銀の含みがあるが、▲46歩から矢倉を許す。

先手は▲56銀を保留して矢倉を急ぎたい。△44歩ー△43銀ー△54銀と組んだあとに、△45歩▲同歩△55銀の攻めを消している。

先手の矢倉を阻止するには、まずは△72銀の前に△42銀とする。そして△33銀を急ぐ方が勝りそうだ。

先手は後手に正しい順序で駒組されると矢倉に組めないだろう。

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