【解説】
▲31飛同玉▲22角△21玉▲12と△同香▲同香成△同玉▲13香△21玉▲11香成まで11手詰。
初手で▲22飛は△31玉で詰まない。金や銀の駒があれば頭金で詰むが、飛車は詰ますときには扱いづらい駒だ。▲12角も△31玉と逃げられて、▲21飛△同銀▲同角成△同玉▲22銀に今度△32玉と逃げられる。
初手は▲31飛と捨てる。△同金は▲12角△同香▲同とで詰む。△同玉と取らせて▲22角と打って詰み形が見えてきた。△21玉に▲12とが地味な好手になる。一見▲11角成で詰みそうだが、角がきいていて△同角とされる。▲12と△同香▲同香成△同玉▲13香または▲14香で詰みになる。
最後の▲13香は非限定で、詰将棋だと敬遠される。初形で△24金を配置すれば▲13香に限定できるが、限定するためだけに駒を配置するのも敬遠される。△25銀でも限定できるが、コンパクトの方がよい。この見た目をどうするかも作家のセンスだ。
何も配置せずに限定できればよいのだが、この詰将棋は見た目重視で、このまま放置した。