【解説】
作意:▲21金△12玉▲13銀△同竜▲22金△同竜▲21銀△同竜▲45馬△23竜▲同馬右△21玉▲13桂△同香▲11飛△同玉▲12馬 まで17手詰。
本作は捨駒いっぱいの手筋もの。玉が22にいるので実戦形と言いたいですが、11香と15とに挟まれた14馬がミステリアスな存在なので、その主張が通るかは微妙です。
さて、手順の方ですが詰形をどう作るかが中々難しい。限られた王手の中、21金~13銀~22金~21銀がうまいコンビネーションで、45馬と引けば23打合が利かないので詰み形になっています(これ、知らないとちょっと見つけづらいかと思うのですが、どうでしょう)。以下は、この形ではおなじみの秘手23竜を取って捨てれば収束します。
最後にポイントの途中図を載せて終わります。
21竜は21香や飛というパターンもあり、持ち駒は桂でなく歩や飛の場合もありそうです。空間を開ける23捨合は幅広く、応用も利く格好かと思うので、一つ覚えておくと何かの際に役立つこともあるでしょう。