【解説】
作意▲32銀△42玉▲43香△同角▲31銀不成△同玉▲21と△41玉▲52銀△同角▲31と△同玉▲42銀△同角▲21飛成まで15手詰。
3手目▲31銀打は△33玉▲24飛成△32玉で不詰め。
4手目△33玉は▲24飛成△32玉▲23銀以下早詰み。
6手目△41玉は▲52銀△31玉▲21と△同角▲42銀以下早詰み。
本作の狙いは初形と10手進んだ局面の対比にある。
実は10手進んだ局面は11のと金が21に寄ってあるだけであり、このためだけに銀2枚と香を犠牲にしているのだ。手順が自然なために気が付きにくい狙いだが、心地良く解いていただけたなら作者としては満足である。
本作は9年前の発表作だが、髙田明浩先生と現奨励会三段の鈴木廉太郎君の短評が載っていて、少しだけ嬉しい笑