【解説】
▲22金△13玉▲14歩△同玉▲24銀成△同玉▲23飛成まで7手詰。
初手の入りはいろいろあるが、初手▲24銀成は△同玉でも△32玉でも詰まない。▲14金も△12玉と逃げられて詰まない。
重い手だが、▲22金から入るのが正解だ。△34玉と逃げるのは▲44飛成△25玉▲35竜で詰む。△13玉に▲14歩の突きだしが軽い好手になる。▲14歩に代えて▲32銀不成とすると△22玉▲23飛成△11玉と逃げられて、△51竜のききで最後▲21竜とすることができない。
▲14歩△同玉に▲24銀成が最後の決め手。駒得に目が眩んで▲44飛成とすると△34歩合や△34銀合で詰まない。最後▲23飛成の図は一瞬詰んでいるか不安になるが、27の桂馬がよくきいて詰んでいる。7手詰の手数になると、先の局面を頭に浮かべることができるかが大切になる。特に桂馬のききはうっかりしやすい。
戻って初形。本当は44銀を無くしたかった。しかし初手▲24銀成△同玉のとき▲35金と打って詰む。いろいろ試したが駒を増やすことでしか解決できなかった。1枚の駒なら修正できたので、一番紛れのありそうな配置を選んだ。短手数の詰将棋は盤面にある駒をなるべく少なくして修正できるのが一番良いが、これがなかなか難しい。気づかないところに上手い配置があり、本作ももっと良い配置があるかもしれない。