今回は角換わり拒否の将棋について検討したい。

目次

第1図 ▲68銀の工夫

初手から ▲26歩△84歩▲25歩△32金▲76歩△85歩▲77角△62銀▲68銀△14歩▲16歩。

▲77角に△34歩▲68銀△77角成▲同銀△22銀と進めば角換わりになる。

今回は角換わりを避けて力戦っぽく指す指し方だ。

△34歩を後回しにして、△62銀ー△54歩ー△53銀または△64歩ー△63銀と銀を繰り出す作戦だ。

△62銀に対して▲68銀と上がる工夫がある。

△14歩に▲16歩と受けて、△64歩のように四段目の歩を突いてきたら▲24歩△同歩▲同飛△63銀▲23歩△13角▲28飛(このとき▲68銀の効果で△57角成を防いでいる)△24歩▲15歩と突いて先手指せる。

こちらの変化で検討した変化だ。

▲16歩に△42銀(▲23歩に△31角を用意)▲78金△54歩の将棋に戻しても、1筋の交換は争点になるので先手が得する。

こちらの記事で検討した変化と比較すると分かりやすい。

第2図 △85歩保留の工夫

初手から ▲26歩△84歩▲25歩△32金▲76歩△14歩▲68銀△62銀▲16歩△34歩▲77銀。

△85歩を保留することで、▲68銀+▲16歩には△34歩と突くことができる。

△34歩に▲77角は、△33角▲同角成△同金や△77同角成▲同銀△22銀で後手が少し得する。

▲38銀と△85歩の交換が入っていないので、△77同角成▲同銀△22銀に▲24歩△同歩▲同飛△13角▲34飛△23銀▲36飛△57角成のとき馬のいい追い方がない。

最終図△34歩▲77銀と上がると矢倉になる。

1筋の端の交換があると▲34飛と取りやすいので、△64歩ー△63銀型の将棋にしづらい。

こちらの記事と比較すると分かりやすい。

▲16歩△14歩の交換が入った場合は、△74歩ー△73銀と繰り出す将棋などが予想される。その将棋なら端の交換は後手の得になりそうだ。

第3図 △14歩を見て矢倉に

手順 △14歩▲68銀△34歩▲77銀。

△14歩を不急の一手と見て、▲68銀からすぐ矢倉を目指す順が考えられる。

第2図と比べて▲16歩を省略している。

▲68銀に△34歩▲77銀と進むと、通常の矢倉よりも△14歩が早い。

第2図と同じ理屈で、△14歩と突いてあると△63銀型に組みづらく、△73銀型や△53銀型が予想される。

後手の作戦の幅は狭くなっているが、△14歩を先手がどこまで咎めることができるか不明だ。

第4図 △72銀と上がる

手順 △72銀▲78金△14歩。

△72銀と工夫してみる。相掛かりの含みを残すように△72銀と上がったが、△73銀型を目指すなら△62銀でも変わらない。

先に△14歩として▲78金△72銀でも合流する。

対して▲68銀と矢倉を目指すと第3図に合流する。

第3図ではすぐ△34歩と突いたが、△34歩を保留して駒組みするのも有力だ。▲34飛と取られる心配がなくなる。

最終図は▲68銀から矢倉にするか▲38銀から相掛かりにするかの分岐点だ。

第5図 △85歩を保留して△73銀型に組む

手順 △85歩▲77角△74歩▲24歩△同歩▲同飛△73銀▲75歩△同歩▲74歩。

第5図から△85歩▲77角△74歩とすると、▲24歩△同歩▲同飛△73銀に▲75歩の仕掛けがある。

以下△23歩は▲74歩△24歩▲73歩成△同桂▲95角で手が続く。

△75同歩も▲74歩で、△64銀は▲95角△42玉▲64飛△同歩▲73歩成。△62銀は▲55角△92飛▲22飛成△同銀▲46角打で先手良し。

第5図から単に△74歩とすれば、▲95角がないので▲24歩△同歩▲同飛△73銀に▲75歩は成立しない。

しかし△85歩▲77角が入っていないので、▲24歩△同歩▲同飛△73銀▲28飛△23歩▲27銀が気になる。

▲27銀に△85歩としても▲77角と受けてくれず、▲36銀△34歩▲25銀と構わず進軍してくる。

後手は△85歩を決めるタイミングが難しい。△85歩を保留するメリットもデメリットもある。

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