今回は先手早繰り銀の変化を検討したい。

目次

第1図 順番に注意

手順 ▲78玉△74歩▲46銀△73桂▲68金△62金▲58金上△81飛。

第1図から▲46銀と▲78玉のどちらを先にするか、とても大事だ。

▲78玉を先にすると、△54銀と上がらずに△74歩から駒組みされたとき、先手が損する。

最終図は一局の将棋ながら、先手は▲79玉ー▲78金の格好に組むことができていない。

▲78玉型は上部の当たりが強い。

第2図 ▲46銀に△74歩の変化

手順 ▲46銀△74歩▲78金△73桂▲58金△62金▲66歩△81飛▲79玉△42玉▲68金右△44銀▲96歩△14歩。

▲46銀に△54銀と上がり、▲78玉と▲79玉の比較についてはこちらで検討した。

今回は▲46銀に△74歩と突く変化だ。

第1図と違って、△74歩に▲78金と上がることができる。先に▲79玉と引くと△75歩▲同歩△65角があるので注意だ。

以下、△73桂▲58金△62金▲66歩△81飛▲79玉△42玉と進んで、▲35歩△同歩▲同銀は△34歩▲24歩△同歩▲同銀△27歩▲同飛△49角で後手指せる。

△42玉に▲68金右と固め、△49角のキズを消して、次に▲35歩を狙う。

後手は▲35歩を防いで△44銀と上がる。▲24歩△同歩▲同飛は、△38角▲58角△27歩で後手指せる。

▲68金右と寄ったからできたスキだ。▲68金右△44銀はセットだ。

最終図以下、▲37桂(次に▲24歩△同歩▲同飛として△38角▲58角△27歩が桂取りにならない)には△33銀と戻る。今度▲35歩△同歩▲同銀は、△59角で対応できる。

積極的に攻めるなら、▲56角△33金▲37桂も有力。ただ、角を手放してしまう懸念点もある。

▲16歩と受けるのも△15角を消して大きな手。

以下△94歩なら▲35歩△同歩▲24歩△同歩▲同飛△23歩▲28飛と軽く指すことができる。

▲24同飛△38角のとき、▲35歩△同歩を入れた効果で▲56角と打ちやすい。

こうなると△94歩の価値が低いので、△94歩に代えて△54銀とする手もあるところ。

最終図は先手の指し方が問われる。

先手が良くできるとは言えず、いずれも一局の将棋だろう。

第3図 ▲35歩は大丈夫

手順 ▲35歩△同歩▲同銀△86歩▲同歩△85歩▲24歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛△23歩▲28飛△86歩▲84歩△44角。

▲35歩と仕掛ける変化を見ていきたい。

△35同歩▲同銀に△86歩▲同歩△85歩を継ぎ歩する。

▲24歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛△23歩▲28飛に△86歩と取り込んで、▲83歩△同飛▲84歩には△82飛と引いておいて後手まずまず。

▲84歩の垂らしには、△44角と設置しておいて後手不満ない。

△44角の次に△84飛とできるわけでもない(▲95角がある)ので不思議な一手だが、このラインが急所だ。

△86歩と垂れているのが大きい。

第4図 △94歩について

手順 △94歩▲79玉△52銀▲78金△44歩▲35歩△43銀。

細かいが、△94歩と突く手もある。

▲96歩と受けてくれれば、△54銀▲78玉△44歩▲35歩△45歩のこちらの変化のときは後手が得する。

第3図の変化になれば、▲95角がないので後手が得するが、第2図の変化だと合流するか、やや後手が損する場合もある。

△94歩に▲78玉なら第1図の変化にできる。

△94歩に▲79玉は工夫で、▲89桂に紐をつけて、次に▲35歩△同歩▲同銀△86歩▲同歩△85歩▲同歩とできるようにした意味だ。

対する後手の△52銀も工夫の一着だ。

△52銀▲35歩△同歩▲同銀△86歩▲同歩△85歩▲同歩△同飛▲34歩△22銀▲46銀△87飛成▲86歩のとき、△88歩と打って後手指せる。

このとき△52銀型が固い

△52銀に代えて△54銀だと、最後△88歩に▲同飛と応じて、将来▲82飛が厳しい。

△52銀に▲78金と囲うと、△44歩▲35歩△43銀が間に合う。

一手損角換わりのこちらの変化(△85歩に▲77銀と上がった場合)と比べて、後手が△94歩の一手分、得している計算だ。

こうなれば後手不満ない。

一方で、△94歩▲96歩△54銀▲78玉△44歩▲56歩の変化は、将来の△95銀がないので、先手が得するケースがある。

△94歩▲96歩の損得は、難しいところだ。

第5図 もう一つの△52銀

手順 △44歩▲78玉△52銀▲35歩△同歩▲同銀△86歩▲同歩△85歩▲34歩△86歩▲88歩△22銀▲44銀△94歩。

△44歩▲78玉△52銀と引く工夫を見ていきたい。

△44歩▲78玉△54銀▲35歩△同歩だと、▲同銀△86歩▲同歩△85歩▲34歩△86歩▲88歩△22銀▲44銀で先手指せた。

△54銀が△52銀に代わっていると、最後▲44銀が先手にならない。

△94歩と突いて、△95歩ー△96歩▲同歩△97歩を狙う。

最終図をどう見るか。

△86歩と取り込めたが、△22銀の壁銀が気になる。後手は無茶な攻めはできない。

どちらを持ちたいか分かれそうだ。

最終図を先手が嫌って、△52銀に▲68金△43銀▲55銀とする変化もある。

第4図△52銀と比べて先手は▲78玉型に組めているので、手段が多い。

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