今回は先手早繰り銀の将棋を検討したい。

目次

第1図 ▲35歩と仕掛けずに▲56歩

手順 △54銀▲78玉△44歩▲56歩。

第1図から、△94歩や△74歩も有力。こちらの記事で検討した。

△54銀に▲78玉と▲79玉の比較については、こちらの記事で検討した。

△54銀▲78玉△44歩に▲35歩と仕掛ける変化は、こちらの記事で検討した。

今回は▲35歩と仕掛けずに▲56歩と突く変化を検討したい。

第2図 △42玉と上がる

手順 △52金▲68金△42玉▲35歩△43銀▲34歩△同銀右▲36歩△74歩▲35銀△同銀▲同歩。

△52金▲68金△42玉と上がるのは、一番自然な指し方だ。

▲35歩と仕掛け、△43銀▲34歩△同銀右に▲36歩がよく出てくる手筋だ。

次に▲35銀のぶつけを狙っている。

▲36歩に△43銀▲35銀△22銀と引けば銀交換にはならないが、▲24歩△同歩▲同飛△23歩▲28飛と歩交換しておいて先手十分。

最終図がテーマ図の一つで、ここから後手の指し方がいろいろある。

第3図 △43角の変化

手順 △14歩▲96歩△94歩▲55歩△43角▲26飛△31玉▲58金上。

△14歩は指したい手だ。▲15銀や▲15角のキズが消える。

対して先手の▲96歩も大きい手。

すぐ▲55歩と突く手もあるが、△75歩▲同歩△65角▲58金上△86歩▲同歩△95銀▲77銀打△86銀▲同銀△95銀・・・と千日手を狙われる可能性がある。

▲55歩は、次に▲54歩△同歩▲34歩△同銀▲71角を狙っている。

いろいろ受け方があり、△43銀、△63銀、△43角、△63角、全部考えられる。

△43角は反撃含みの手だ。

最終図以下△38歩と垂らすと、▲54歩△同角▲34歩△同銀▲55銀で角を目標にされる。

△75歩▲同歩△38歩とすれば▲54歩△同角▲34歩△同銀▲55銀とはやりづらくなるが、今度は△38歩に▲74歩△39歩成▲73銀が気になる。

△43角はやってみたい手だが、打った角が負担になる変化も多い。

第4図 △43銀の変化

手順 △73桂▲96歩△14歩▲55歩△43銀▲16歩△94歩▲26飛△31玉▲58金上△22玉▲41銀△42金左▲52銀成△同金▲66歩。

△14歩に代えて△73桂を優先する。

△73桂▲96歩△14歩▲55歩に△43銀と打つ変化を見ていきたい。

第3図から△14歩▲96歩△94歩▲55歩に△43銀と打つと、▲27角の変化を与えるので、第4図では△73桂を優先している。

▲58金上に△38歩と垂らすと、▲66飛が好手。

△65歩には▲56飛と逃げておいて、次に▲54歩△同銀▲同飛△同歩▲64角や▲64銀が残る。

△65桂は▲73角。△62飛は▲81角と打って▲71銀を狙う。

△63金には▲71銀(▲83銀もある)△42飛▲81角と、いずれもスキが生まれる。

△22玉は▲41銀を許すが、玉の遠さを優先した手だ。△22玉までいけば▲66飛は怖くない。

▲41銀に△42金左▲52銀成△同金と、玉の固さよりも、陣形のバランスと玉の遠さを主張する。

最終図、▲66歩と△65桂を消した図の形勢は互角。

△38歩と垂らしたいが、▲15歩△同歩▲75歩△同歩▲15香△同香▲74歩△71香▲56角(次に▲73歩成△同香▲83金の狙い)と攻めてくる。

△38歩は先手の攻めを誘う手なので、怖いところだ。

第5図 △41玉の工夫

手順 △41玉▲35歩△43銀▲34歩△同銀右▲36歩△42金左▲35銀△同銀▲同歩△32玉。

△42玉と上がる変化も一局の将棋だが、▲55歩のとき△43角や△43銀と受ける必要があった。

そこが少し悔しいところだった。

△42玉に代えて△41玉と寄る工夫がある。

同じように▲35歩△43銀▲34歩△同銀右▲36歩と攻めるが、そこで△42金左と寄る。

△32玉まで囲って、玉が安定する。

最終図から▲55歩には放置して△74歩と突く。

▲54歩に△43銀▲53歩成△同金上と対応すれば問題ない。

△42金ー△32玉の格好は5筋から遠いので、▲55歩を放置できる。

一方で、玉が2筋に近い。最終図から▲34銀と打つ変化がある。

これに対応できるか、後手の課題だ。

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