角換わりで、後手が△65歩と位を取る将棋を検討したい。
▲48金型△62金型が主流の将棋で、△52金型で△65歩と位を取るのは現代では珍しい将棋だ。
目次
第1図 テーマ図
手順 △74歩▲29飛△65歩。
先手は▲48金型に構えているのに対し、後手は△52金型にしている。
△74歩▲29飛に△65歩と位を取る。これが後手の作戦だ。
対して▲56銀△64角▲47金△73桂のようになれば、△65歩の位が安定し、△64角の利きが先手陣を牽制している。こうなれば後手十分。先手が打開するのは難しい。
△65歩に先手はどのような構想で指すか。
第2図 ▲45歩と位を取る変化
手順 ▲45歩△73桂▲56歩△62金▲46角△81飛▲58玉。
△65歩と位を取られたので先手も▲45歩と位を取る指し方から見ていきたい。
対して△64角は、▲56歩△73桂▲46角△同角▲同銀△64角▲57金と自然に盛り上がることができる。
△64角に▲46角と打ち返せる場合は△64角と打つか難しい。
▲45歩に△73桂と跳ねるのは、▲46角を打たせても先手が打開するのも大変でしょ、という主張だ。
後手の△64角は先手陣を牽制し千日手を狙うという意味があった。
先手は千日手にはしたくない。先手の▲46角は、角のラインを軸に打開を目指す意図がある。
後手の△64角と先手の▲46角は、同じようでも意味が若干違う。
▲56歩ー▲46角を許すが、後手も△62金ー△81飛と構えて隙がない。
最終図は先手が打開できるかが焦点だ。先手が駒をぶつけるなら▲66歩や▲35歩。じっくり指すなら▲55歩ー▲56銀と盛り上がっていく。
これからの将棋だが、このような展開なら後手もまずまずだろう。
第3図 少しでも得しようとする▲64角
手順 ▲64角△73角▲同角成△同桂▲35歩△同歩▲45桂△44銀▲75歩。
▲45歩に代えて▲64角と打つ工夫がある。
△73角▲同角成△同桂で一手損するが、桂馬を跳ねさせたので将来▲75歩の攻めが狙える。
▲35歩△同歩▲45桂と仕掛けていく。
対して△22銀は▲75歩△同歩▲53桂成△同金▲74歩で、▲34桂のキズがあり先手良し。
△34銀も危険で、▲24歩△同歩▲75歩と攻めて先手好調だ。
△44銀にも▲75歩は有力。
最終図以下△75同歩は、▲15歩△同歩▲24歩△同歩▲15香△同香▲74歩で先手良し。
▲75歩に△63金は、▲74歩△同金▲24歩△同歩▲同飛△23歩▲44飛△同歩▲53桂成△同玉▲71角が痛い。
辛抱するなら▲75歩に△63銀だが、▲15歩△同歩▲74歩△同銀▲24歩△同歩▲同飛△23歩▲29飛としておいて先手十分だ。
第4図 ▲64角に△92飛の変化
手順 △92飛▲45歩△82角▲同角成△同飛▲46角△73角▲56歩。
▲64角に△92飛とするのが勝る。それを入れてから▲45歩と突く。
▲45歩に△62金▲46角△73桂▲56歩と進むと、第2図と比べて後手の飛車が△81飛ではなく△92飛にいる。このあと後手が△82飛ー△81飛とすると、後手が2手損する計算だ。
▲45歩に△82角は工夫の一手で、▲45歩と突いてあるので▲82同角成△同桂▲64角なら今度は△73角と打てる。
▲82同角成△同飛の局面は、テーマ図から0手で▲45歩と突けている計算だ。
▲64角△92飛▲45歩に△62金▲46角△73桂とすると後手は2手損になるが、▲46角に△82角▲同角成△同飛とすれば1手損で済む。
後手が手損なのは変わりないが、1手損にとどめている。
△82同飛に▲56歩△73桂▲58玉と、▲46角と▲46銀を含みに駒組みする手もある。
最終図は一局だが、△65歩に▲45歩と突く変化より得している。少しでも得しようとする▲64角が有力だ。