今回は角換わりの将棋を検討したい。

目次

第1図 テーマ図

手順 ▲66歩△61飛▲79玉△65歩▲同歩△同銀▲69飛。

第1図から▲79玉△65歩▲24歩と仕掛ける変化も有力。

こちらの記事で検討した変化だ。

この変化も難解だが、先手の攻めはギリギリだ。

▲66歩△61飛に▲35歩と仕掛ける変化はこちらの記事で検討した。

△65歩がくる前に先攻する狙いだが、先手やや無理筋だった。

△61飛に▲79玉と引き、△65歩▲同歩△同銀に▲69飛と対応するのが勝る。

こちらの記事でも検討した変化だが、改めて検討したい。

第2図 △68歩の変化

手順 △68歩▲同銀△76銀▲77歩△65銀▲同銀△同飛。

第2図は△68歩と△44銀の分岐点になる。

△68歩の変化を簡単に見ていきたい。

対して▲68同飛は、△59角▲58飛△77角成▲同金△56銀▲同歩△67銀で後手指せる。

よって▲68同銀が勝る。

▲68同銀に△56銀▲同歩△66角は▲77銀で先手良し。△66角に代えて△47銀も、▲同金△58角▲48金△69角成▲同玉で、駒得の先手が良い。

△76銀▲77歩に△87銀成は、▲同金△86歩▲88金(▲同金は△88歩▲同玉△59角で後手指せる)△81飛▲78銀△87角▲67銀上で耐えている。

▲77歩に△65銀▲同銀△同飛と進んだ最終図は先手の手が広い。

▲67銀は△44銀で、一局ながらも後手まずまず。

▲81角△71銀▲67銀や▲81角△71銀▲59銀が考えられ、形勢は難解だ。

第3図 △44銀の変化

手順 △44銀▲45歩△33銀▲46角△68歩▲同銀△76銀▲77歩△65銀▲同銀△同飛▲67銀。

次に△44銀と上がる変化を見ていきたい。

▲45歩で銀が追われるが、▲45桂と跳ねる筋が消えている。

△44銀に▲58金と寄って△68歩▲同飛△59角の筋をケアするのは、△38角の打ち込みが気になる。

▲45歩△33銀に▲46角と設置して後手陣を牽制する。

△68歩に▲同飛は△59角▲58飛△77角成▲同金△56銀▲同歩△67銀で後手指せる。

△68歩▲同銀△76銀▲77歩に△87銀成もあって、第2図の変化の△87銀成と比べて先手は角を手放しているので怖い形だ。

△87銀成以下、▲同金△81飛(△86歩▲同金△88歩▲同玉△59角は▲62歩ー▲63歩ー▲64歩で先手良し)▲88金△86歩▲78銀△95歩でどうか。

▲77歩に△65銀は穏やかな手だ。

▲67銀と盛り上がった最終図の形勢は難しいが、先手まずまず。

▲46角のラインを生かして▲24歩△同歩▲25歩や▲64歩を狙いたい。

第4図 ▲38角の変化

手順 ▲38角△68歩▲同飛△59角▲58飛△77角成▲同金△95歩▲同歩△56銀▲同角。

▲45歩△33銀に▲46角もあるが、角を手放したので△68歩▲同銀△76銀▲77歩に△87銀成がやりやすくなる。

▲46角に代えて▲38角も有力だ。

第3図の変化では、△68歩に▲同飛は△59角▲58飛△77角成▲同金△56銀▲同歩△67銀で後手指せたが、▲38角と打つ変化の場合は、△68歩▲同飛△59角▲58飛△77角成▲同金△95歩▲同歩△56銀に▲同角と取ることができる。

一方で、△68歩に▲同銀は△76銀▲77歩△87銀成と踏み込まれ、第3図と比べて先手の角の働きが悪く、後手指せる。

▲46角と打つなら△68歩は▲同銀、▲38角と打つなら△68歩は▲同飛だ。

最終図以下、△65桂は▲67金(▲78金は△69銀▲同玉△77桂不成で寄り筋)△55銀▲66歩と丁寧に受ける。

△65銀は▲47角なら△66銀打と重く攻める狙いだが、▲83銀が好手。△同金は▲72角。△71金は▲62歩△同飛▲63歩△同飛▲74銀不成と切り返すことができる。

▲46角と違って▲38角は具体的な良さを求めた手で、有力な手だ。

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