今回は角換わりの将棋を検討したい。
先にこちらの記事からお読みいただくと、より理解が深まります。
目次
第1図 △54銀のタイミング
手順 ▲27飛△22玉▲28飛△54銀▲45桂△42銀。
第1図から▲27飛と手待ちする。
対して△42玉▲28飛△54銀▲29飛となると、先手が誘導したい局面になる。
その局面を後手が避けようとすると、どこかで△54銀と上がって△65歩の仕掛けを見せる必要がある。
△54銀ー△65歩の2手指せれば後手が先攻できるが、△54銀の瞬間、▲75歩の桂頭のキズが生まれるので▲45桂の仕掛けが成立しやすい。
先手の攻めを覚悟する△54銀だ。
▲27飛に△54銀と上がる変化は、こちらで検討した。
これは後手が桂得するが、壁銀になるので神経を使う展開だ。
今回は▲27飛△22玉▲28飛に△54銀と上がる変化を見ていきたい。
第2図 ▲35歩の変化
手順 ▲35歩△同歩▲24歩△同歩▲同飛△23金▲29飛△24歩。
▲35歩の変化から見ていきたい。
対して△44歩は、▲34歩△45歩▲44角△12玉▲15歩△43銀引▲11角成△同玉▲14歩で先手指せる。
よって△35同歩になり、▲24歩△同歩▲同飛と交換する。
ここで△23歩と△23金の分岐になる。
△23金は上部に強いが、▲29飛△24歩で先手に手番が回る。
第3図 形勢不明
手順 ▲75歩△52角▲37金△44歩▲26金△45歩▲25歩。
▲75歩△52角を入れてから、▲37金と棒金する。
最終図▲25歩と打って攻めを繋げる。
最終図以下、△25同歩は▲同金△24歩▲同金△同金▲同飛△23歩▲29飛△33銀▲74歩△同角▲75金が手厚い一手になり先手指せる。
△33銀は自然な手だが、▲24歩△同金▲35金△23歩▲24金△同歩▲45銀△同銀▲同歩△23銀▲44銀と被せて攻めが繋がる。
2筋を放置して指しづらいが、△75歩と戻す手は有力で、以下▲35金△25角▲同金△同歩▲74歩△31飛▲44角と進めた図は形勢不明。
▲44角に△33金打なら▲同角成△同銀(△同飛は▲44角)▲73歩成で、飛車先を止めることができる。
第4図 △23歩の変化
手順 △23歩▲29飛△44歩▲15歩△同歩▲75歩△52角▲13歩△同香▲74歩△同角▲58角△45歩▲14歩△同香▲同角△33銀▲45歩△同銀▲76香△92角▲74歩△41飛。
△23金には▲37金ー▲26金の棒金が有力で、後手大変だった。
△23歩の変化を見ていきたい。
これなら▲29飛にすぐ△44歩と突ける。
以下▲15歩△同歩▲75歩△52角▲13歩△同香▲74歩△同角▲58角△45歩▲14歩△同香▲同角と進めて、香を取り返せるが、△33銀と上がってすぐの後続は難しい。
最終図△41飛と回った図は互角ながら、後手としてはまずまずだろう。
▲73歩成とすると後手の角が働くので、なかなか実現しない。
先手が工夫するなら、△23歩に▲27飛と引く手が考えられる。
これなら△44歩▲75歩のとき、△52角と打ちづらい。▲74歩△同角となったとき、飛車が角のラインに入らない。
一方、▲27飛は受けに利いていないので、△44歩▲75歩以下、△45歩▲74歩△43銀上▲73歩成△同金となったとき一回▲29飛と手が戻る。
後手を引くものの、桂交換できたのでバランスが取れている。
先手としては考えられる変化だ。
第5図 単に▲24歩の変化
手順 ▲24歩△同歩▲同飛△23金▲29飛△24歩▲75歩△52角▲15歩△同歩▲74歩△同角▲25歩△同歩▲26歩△同歩▲37金△55銀▲15香△14歩▲25歩。
▲35歩と突かずに▲24歩と突く変化を見ていきたい。
△24同歩▲同飛△23金▲29飛△24歩▲75歩△52角に、▲15歩△同歩▲74歩△同角▲25歩△同歩▲26歩と継ぎ歩をして攻める。
▲35歩△同歩が入っている第3図の場合、▲25歩△同歩▲26歩の筋をやると△34金▲25歩△23歩と形良く受けられてしまう。
第5図の場合は▲35歩△同歩が入っていないので、△14金▲25歩△23歩では形が悪い。
具体的には▲76銀と上がって、将来桂を入手して▲26桂を狙うのが良いだろう。
△26同歩に▲37金と上がる。
△55銀は怖い反撃だが、▲15香△14歩(△同香▲26金は先手指せる)▲25歩として、次に▲26飛を狙う。
控えの歩と呼ばれる手筋で、歩の手筋がたくさん出てくる。
最終図は先手持ちたい。
△23金の当たりが強くなっている。
第6図 △23歩の変化
手順 △23歩▲29飛△44歩▲35歩△45歩▲同銀△同銀▲同歩△35歩▲34歩△86歩▲同歩△31玉。
△23金は当たりが強かった。
▲25歩△同歩▲26歩のとき△34金と上がれないので、▲35歩を入れていないのが生きた。
▲35歩を入れてないのを咎める意味でも△23歩と打ってみたい。
▲29飛△44歩▲35歩△45歩▲同銀△同銀▲同歩に△33銀は、▲25銀△43銀▲55角が厳しい。
△35歩と戻すのも怖い手だが、▲55角には△33角▲44銀△34銀が手厚い一手になる。
△35歩に▲34歩と垂らして、次に▲55角を狙う。
△86歩▲同歩△31玉と引いた最終図をどう評価するか。
最終図以下、▲63銀には△87桂が鋭い一手。
以下▲同金には、△63金▲72角△67銀▲78桂△54角▲81角成△45角とできる。
▲68玉には△63金▲72角△71飛▲63角成△99桂成でどうか。
△63同金▲72角△87桂は手順前後で、▲88玉と上がられる。単に△87桂とすることで、▲88玉には△99桂成▲同玉(▲62銀成には△98銀で後手良し)△63金▲72角△67銀と寄せにいける。
▲63銀に代えて▲44歩と突く手が考えられる。
対して△54銀が▲43銀と▲63銀の両方を受けた手になるが、銀を手放したので▲15歩の攻めが間に合うようになる。
▲63銀△87桂は切り合いになるので、▲44歩△54銀▲15歩と少しペースを落とすのは有力だ。
▲45桂△42銀に、▲35歩と▲24歩のいずれも考えられる。
後手は△23歩と△23金を選ぶ権利があるが、どちらも一長一短だ。
後手は全部受け切るのは難しいので、どこかで攻め合う展開が予想される。
