テーマ図

手順 △22玉。

今回は▲27飛に△22玉と上がる変化を検討したい。

▲27飛に△54銀とする変化はこちらで検討した。

▲27飛に△65歩とする変化はこちらで検討した。

▲28飛と手番を調整する

手順 ▲28飛△31玉▲29飛△42玉▲88玉。

▲28飛と手番を調整する。△31玉ー△42玉と待つと、▲29飛と引いて先手は一手パスに成功する。

最終図は先手が誘導したい局面になっている。先手がパスする手順の理屈はこちらの記事で検討した。

▲28飛に△54銀の変化

手順 △54銀▲29飛△65歩▲同歩△75歩▲35歩△65桂。

▲28飛に後手が手を待つと先手が誘導したい局面になる。先手の誘導を後手が避ける場合、△54銀と出て△65歩の仕掛けを見せる手が考えられる。

▲29飛には△65歩▲同歩△75歩と仕掛ける。先手も▲35歩と攻め合うが、構わず△65桂と跳ねて難解な将棋だ。

最終図以下、▲66銀は△86歩▲同歩△88歩で、▲88同玉は△44角。▲88同金は△86飛で攻めが続く。▲34歩△同銀▲66銀とすれば、王手飛車ラインがあるので△86歩▲同歩△88歩▲同金△86飛と走りづらいが、△36歩のキズが生まれるので微妙なところ。

形勢は難しいが、後手が先攻できるので後手としては不満ない。

手順 ▲45桂△42銀▲35歩△同歩▲24歩△同歩▲同飛△23金▲29飛△24歩。

▲29飛と引かず▲45桂と仕掛ける手が有力だ。△54銀は次に△65歩と仕掛ける意図だが、△54銀と上がると▲75歩の桂頭攻めができるので、△54銀と上がった瞬間が先手は仕掛けるチャンスだ。

▲45桂に△44銀は▲24歩△同歩▲同飛△23歩▲29飛で先手十分。△23歩で△23金と上がりたいが、▲29飛△24歩▲75歩△63銀▲42角と打ち込んで先手指せる。

▲45桂△42銀は次に△44歩から桂馬を取る楽しみがある。対して▲35歩と突く。これに△44歩は▲34歩△45歩▲44角△12玉▲15歩△43銀引▲11角成△同玉▲14歩で先手指せる。よって△35同歩になる。

△35同歩に▲24歩△同歩▲同飛と歩交換する。△23歩は▲29飛△44歩▲15歩△同歩▲75歩△52角▲74歩△同角▲13歩△同香▲58角で先手指せる。

△23金は▲33歩のたたきをかわしながら、上部を厚くする意図だ。

最終図から先手はどう攻めを繋げるか。

手順 ▲75歩△52角▲37金△44歩▲26金△45歩▲25歩。

▲75歩と桂頭攻めを狙う。△63銀には▲74歩△同銀▲55銀で攻めが続く。

△52角と受けさせて▲37金と棒金を目指す。△44歩▲26金△45歩に▲35金は△33銀で今ひとつ。以下▲34歩△同銀▲同金△同金でさっぱりする。

▲25歩と合わせて攻める。▲37金の前に▲15歩△同歩を入れて▲37金と上がる手もあるが、▲25歩と合わせたとき後手は対応を変えることができる。比較しながら見ていきたい。

ここで後手の対応がいくつか考えられる。

▲25歩に△同歩の変化

手順 △25同歩▲同金△24歩▲同金△同金▲同飛△23歩▲29飛△33銀▲74歩△同角▲75金。

△25同歩は自然な応手だが、▲同金で金が捌ける。以下▲29飛と引いて一段落だ。金交換になったので、後手陣が薄い。

▲29飛に△75歩は▲15歩△同歩▲34歩が良い垂らし。△同角は▲74歩だし、放置しても▲44角の狙いがある。

▲29飛に△33銀と手を入れたいが、▲74歩△同角▲75金が手厚い一手。角が逃げれば▲74歩がある。

▲37金と上がる前に▲15歩△同歩を入れてこの変化をやると、最終図から△56角▲同歩△86歩▲同歩△87歩▲同金△85歩で後手指せる。一歩の有無が大きい。

▲25歩に△33銀の変化

手順 △33銀▲24歩△同金▲35金△23歩▲24金△同歩▲45銀△同銀▲同歩△23銀▲44銀。

△25同歩は素直だったので、△33銀と上がる手はどうか。

▲24歩の取り込みに、△同銀は▲25歩△33銀▲35金で先手良し。よって△24同金になる。これなら▲25歩に△34金と寄れる。

△24同金に▲35金△23歩▲24金△同歩▲45銀△同銀▲同歩で金銀交換になった。次に▲44歩と伸ばせれば、▲43銀と▲45角の両狙いで厳しい。

△23銀は▲44歩の防ぎだが、▲44銀とかぶせて攻めが繋がる。

▲25歩に△75歩の変化

手順 △75歩▲35金△25角▲同金△同歩▲74歩△31飛▲44角。

△75歩と戻す手は有力だ。2筋を放置するので勇気のいる手だが、△75歩と戻しておけば▲74歩がなくなるので、△52角が楽になる。

△75歩に▲24歩△同金▲35金△23歩▲24金△同歩▲35金△23金▲25歩となると、△75歩に▲35金とした局面と合流している。

▲35金に△25歩は▲24歩△33金▲15歩△同歩▲同香△同香▲34歩で先手良し。△25角と角金交換で処置する。

▲25同金△同歩に▲74歩と打つが、△31飛と回る手に期待している。次に△38飛成が厳しいので、▲44角と切り返す。

▲44角に△33銀や△33金打は▲同角成で、△同飛は▲44角の王手飛車がかかるので飛車の成り込みを遅らせることができる。

▲44角に△12玉は有力で、▲73歩成としてどうか。以下△38飛成は▲47角で先手指せる。この変化は▲15歩△同歩が入っていれば、先手は嬉しい。最終図から▲44角に△12玉だと▲15香△14歩▲24歩△同金▲22角打で先手優勢になるからだ。

▲15歩△同歩が入っていれば▲25歩に△25同歩や△33銀。1筋が入っていなければ▲25歩に△75歩の変化を選べる。1筋の突き捨ての有無を見て、後手は▲25歩と打ったときに対応を変えることができる。

△22玉に▲45桂は千日手

手順 ▲45桂△44銀▲24歩△同歩▲同飛△23金▲29飛△24歩▲88玉△52金。

▲28飛と手数を調整する手を検討したが、▲45桂と跳ねる変化も見ていきたい。

対して△42銀も考えられるが、▲35歩△同歩に一回▲88玉と上がる。△44歩を見て▲24歩△同歩▲55角△43銀▲24飛△23歩▲44飛と強襲して先手優勢。

△44銀とかわすのが良さそうだ。

▲24歩△同歩▲同飛△23金▲29飛△24歩と盛り上がって、先手は打開が難しい。最終図は千日手濃厚だ。

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