今回は矢倉の変化を検討したい。

目次

第1図 △23歩と打つタイミング

手順 ▲38銀△73桂▲58玉△63銀▲36歩△23歩▲34飛△33金▲35飛△24金▲31飛成△同角▲68銀△22角▲同角成△同飛▲77角△33角▲37桂。

第1図から▲16歩と突く変化はこちらで検討した。

▲34飛△44角に▲46歩と突く将棋は、こちらで検討した。

今回は▲38銀△73桂▲58玉と中住まいに組む指し方だ。これは矢倉より相掛かりの将棋に近い

▲36歩と突くと▲34飛ー▲36飛と引けなくなるので△23歩と打つタイミングではあるが、△24金に▲31飛成と切る手がある。

最終図は次に▲45桂を狙っている。形勢は難解だが、後手陣がバラバラで神経を使う展開だ。

第2図 工夫の△14歩

手順 △14歩▲37桂△52玉▲48金△62金▲46歩△23歩▲29飛△42銀▲47銀△54歩。

すぐの△23歩は▲34飛が怖かった。

△23歩を保留して、△14歩と突く工夫がある。

△14歩▲37桂△52玉に▲34飛とすると、△33金▲35飛△24金▲31飛成△同角▲68銀△33歩▲32銀△42角▲22歩に△13桂と逃げることができる。

このための△14歩だ。

△14歩▲37桂△52玉▲48金△62金▲46歩まで駒組みしてから△23歩と打てば、▲34飛には△81飛▲35飛△24歩として後手指せる。

第1図、第2図の変化は、こちらの記事でも検討した。

第3図 最終図の評価

手順 ▲45歩△55歩▲66銀△53銀。

第3図をどう評価するか。

先手は2筋の歩が持ち駒なのが主張で、後手は角道が通っていて、手が進んでいるのが主張だ。

第3図から▲16歩や▲56歩と駒組みすると、△44歩ー△43銀と好型に組まれる。

▲45歩はそれを防いだ手だ。

対して△15歩や△65歩も一局の将棋だが、△55歩は手が進んでいるのを生かして模様を取った手だ。

最終図から▲55銀は、△86歩▲同歩△同飛▲87歩△76飛と動くことができる。

最終図は一局の将棋だが、後手番としては不満ないだろう。

第4図 玉の位置を決めずに駒組み

手順 ▲36歩△63銀▲37桂△14歩▲29飛△23歩▲16歩△62金▲48金△42銀▲46歩△52玉▲47銀△54歩▲96歩△94歩。

第1図では▲58玉と上がってから▲36歩と突いたが、単に▲36歩と突く手を見ていきたい。

△15角の王手飛車がちらつくので△65桂が怖いが、▲66銀で、△57桂成は▲22飛成。△86歩▲同歩△同飛も▲22飛成(△同銀は▲95角)で先手良しだ。

△72銀型なので先手対応できるが、△62銀型の場合は△65桂▲66銀△86歩▲同歩△同飛▲87歩△76飛▲77歩△66飛▲同歩△57桂成が成立する。

△72銀型を見ての▲36歩だ

この▲36歩が通ると、先手は玉の位置を決めずに駒組みすることができる。

最終図から▲58玉と上がると第3図に合流するが、何か変化したい。

第5図 あえて一手パスする

手順 ▲69玉△81飛▲56歩△65歩▲58玉。

第5図から▲45歩もあるが、第3図と似た将棋になる。

▲69玉と寄る手を見てみたい。

▲45歩は△44歩を直接的に防いだ手だが、この▲69玉も△44歩を牽制している

▲69玉に△44歩は、▲68銀△43銀▲45歩と仕掛けることができる。このとき、▲58玉型より▲69玉型の方が戦場から遠い。

▲69玉△81飛▲56歩の局面は、後手陣が最善型で何を指すか難しい。

△44歩にはやはり、▲68銀△43銀▲35歩△同歩▲45歩と仕掛けることができる。

△65歩には▲58玉と戻り、△44歩に▲66歩△同歩▲同銀△65歩▲57銀△43銀▲35歩△同歩▲45歩と仕掛ける。

△65歩と突かせることにより、▲66歩と反発できるようになる

▲58玉に△53銀なら▲66歩と反発しづらいが、△44歩ー△43銀がなくなったので▲68銀とぶつけやすい。

以下△88角成▲同金(このとき△44歩ー△43銀と組めない)△64銀左▲78金が予想される進行だ。

相掛かりの変化と比べて、後手は8筋の歩が切れていない。

第6図 激しい変化

手順 △52玉▲37桂△62金▲29飛△65桂▲66銀△86歩▲同歩△同飛▲87歩△76飛▲77桂△66飛▲同歩△57桂成▲79角△56銀▲71飛。

△63銀を後回しにして、△52玉▲37桂△62金と駒組みする手もある。

これなら玉が安定しているので、いつでも△65桂と跳ねることができる。

57の地点を強化したいが、▲58玉と上がると第2図に合流し、第5図にはできない。

▲29飛に△23歩なら第5図に誘導できる。

▲29飛に△65桂と跳ねる手が成立するかどうか。

▲66銀△86歩▲同歩△同飛▲87歩△76飛▲77桂△66飛▲同歩△57桂成と、飛車を切って成り込む。

△61金型なら飛車の打ち込みがないが、△62金型なので▲79角△56銀(△67銀は▲88金で後続が難しい)▲71飛と打てる。

最終図以下△66角▲21飛成△67銀成や△23歩▲91飛成△67成桂が予想される。形勢は難解。

▲58玉を保留するために先手は突っ張っている。

一気に激しくなるので怖い変化だが、後手としても飛車を切る変化なので踏み込みづらいところだ。

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