すぐ役立つような戦術を紹介していきたい。

今回は角換わり同型の変化だ。

▲44銀ただ捨て

手順 ▲33歩成△同桂▲23歩成△同歩▲43歩△52玉▲44銀。

▲34歩に銀取りを無視して△65桂と攻め合った局面。対して▲56銀打も有力。△45桂▲65銀△37桂成▲同金と後手の攻めを面倒見る指し方だ。

▲56銀打もあるが、▲33歩成△同桂の局面は瞬間先手の銀得なので、攻め合いから考えたい。

▲23歩成△同歩▲43歩△52玉を利かし、▲44銀とただ捨てする。△同銀は▲66銀で先手良し。△77桂成▲同玉△44銀も▲64桂で先手良し。

▲44銀には、△77桂成▲同玉△67歩成▲同金△44銀が有力で、これなら▲64桂△63玉▲72桂成△同玉▲64銀のとき△55角と打てる。

形勢は先手指せそうだが、とても難解な終盤戦だ。

▲23歩成を入れ忘れない

手順 ▲43歩△同金▲23歩成△45桂▲同桂△67銀▲同金△同歩成▲同玉△66歩▲同銀△56角▲58玉△57桂成▲同銀△67金▲49玉△57金▲33と△52玉▲43と△63玉。

▲23歩成を入れ忘れて、▲43歩とすると先手負けになる。角換わりは一手のミスが即負けに繋がる。

▲43歩に△同金と2筋を放棄する。▲23歩成△45桂に▲33とは、△同玉▲45桂△44玉で後手玉が寄らない。

▲45同桂に△67銀▲同金△同歩成▲同玉△66歩▲同銀△56角が好手。▲同歩は△66銀▲同玉△57銀以下詰み。

最終図は先手玉が受けなしで、後手玉に詰みはない。

序盤について

手順 △44歩▲45歩△同歩▲同銀。

序盤を簡単に見ていきたい。

この将棋は△44歩と突く、角換わり同型から始まる。△44歩と突く将棋は少数派で、代えて△52玉▲69玉の将棋が流行している。

▲69玉ずらしの理屈については、こちらの記事をご覧ください。

△44歩と突くと▲45歩の仕掛けを誘発する。以下△同歩▲同銀△55銀▲24歩△同歩▲25歩・・と続く。

▲25歩の局面は後手の手が広く、△44歩、△同歩、△47歩、△46銀などに分岐する。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

▲45歩に△65歩が有力

手順 △65歩。

現在、▲45歩△同歩の変化は先手指せると言われている。

だから後手は▲45歩に△65歩の変化を選んでいる。こちらはまだ未解決の変化が多い。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

最後に次の一手に挑戦してみよう。

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Created on By shogijam_admin

ワンポイント戦術

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△86歩▲同歩を入れてから△65桂と跳ねた変化。この場合先手は?

正解 ▲56銀打

△86歩▲同歩の交換は後手の飛車先が軽くなるが、先手玉が広くなる意味もある。

同じように▲44銀もあるが、△67歩成▲同金△44銀のとき▲66銀とかわすと△86飛と走られる。以下▲97角で難解だが、後手の主張を通して先手面白くない。

△86歩▲同歩が入っている場合は▲56銀打としてみたい。以下△45桂▲65銀△37桂成▲同金が予想される。

将来▲87玉まで逃げることができそうで、この方が△86歩▲同歩を咎めている。

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