すぐ役立つような戦術を紹介したい。
今回は相掛かりの将棋だ。
△13桂で迎え討つ
手順 ▲25銀△54銀▲24歩△13桂。
▲25銀の棒銀に対してすぐ△13桂もある。▲36銀には△24歩、▲14銀には△32銀で、▲14銀を負担にしようとする指し方だ。
今回は△54銀として、もう一手先手の攻めを引き付けてみよう。▲24歩に△13桂とするのが面白い指し方だ。
これで先手の棒銀を迎え討つことができる。
△13桂以下の変化
手順 ▲14銀△24金▲23銀成△88角成▲同銀△25金。
△13桂に対して▲23歩成は、△同金▲14銀△88角成▲同銀△14金▲21飛成△32銀打▲11竜△22角(△44角は▲84香が気になる)▲12竜△11歩で竜が詰むので、後手指せる。
△23同金に▲24銀は、△88角成▲同銀△27歩▲同飛△49角で後手良し。
△23同金にはやむなく▲36銀と引くことになるが、△24歩で棒銀失敗だ。△23金ー△24歩が好形で、△13桂も将来△25桂と活用できる。
△23金や▲87金の格好が良い形なのは、こちらの記事で紹介した。
△13桂には▲14銀になりそうだが、以下△24金▲23銀成△88角成▲同銀△25金とした局面は先手の飛車が押さえ込まれている。
△25金には▲75歩や▲22歩のとき、△27歩▲同飛△38角とできるようにした意味がある。△25金に代えて△35金だと△38角に▲24飛と浮かれて後手が困る。
▲36銀は後手怖くないが、▲15歩が嫌
手順 ▲15歩△同歩▲34銀△同金▲12歩。
図から▲36銀△94歩▲25銀△54銀▲24歩△13桂となると、△13桂と迎え撃つ局面と合流する。▲36銀からの棒銀は△13桂で対応できた。
▲36銀に代えて▲15歩の攻めが有力だ。
△同歩に▲34銀△同金▲23飛成は△33金で先手失敗だ。このとき▲12歩△同香が入っていれば▲12竜と取れる。
本当は▲15歩△同歩に▲12歩△同香としてから▲34銀としたいが、以下△24金▲23銀成△88角成▲同銀△27歩から3回連打される。
▲12歩を入れずに▲34銀なら△24金▲23銀成で、後手は2枚しか歩を持っていない。
つまり▲15歩△同歩▲34銀△同金と取らせてから▲12歩が正しい手順になる。
最終図から△12同香は▲23飛成で先手良し。▲12歩に△88角成▲同銀△32銀▲11歩成△49角が一例だが、▲21とで駒得とと金が大きく、先手を持ちたい。
▲15歩に△同歩以外の手
手順 △75歩▲14歩△76歩▲13歩成△同香▲14歩△同香▲同香△13歩▲26香△14歩▲23香成△26歩。
▲15歩に△同歩以外の手を見ていこう。
▲15歩に△44歩は、▲同銀△同金▲23飛成△32銀打▲28竜で、△23歩は▲14歩で先手指せる。△26歩も▲同竜△35金▲22竜と踏み込んで先手良し。
▲15歩に△75歩は攻め合いを目指した手だ。以下▲14歩△76歩▲13歩成△同香▲14歩△同香▲同香△13歩▲26香と進んで、後手困ったようだが、△14歩▲23香成△26歩と対応してどうか。
最終図以下▲26同飛は△25歩▲同飛△24歩▲同成香△84香とする狙い。△26歩には、▲33成香と取り、△同角▲34銀が有力だ。
まとめ
△33金に対して▲36銀ー▲25銀の棒銀は、▲24歩に△13桂で後手対応できる。
先手は▲36銀と引かずに▲15歩が有力だ。
△同歩なら▲34銀△同金▲12歩。△44歩は▲同銀△同金▲23飛成。△75歩は▲14歩△76歩▲13歩成から攻め合う。
この▲15歩が有力で、後手は対応に苦労しているようだ。