すぐ役立つ戦術を紹介したい。
今回は後手三間に対して先手が急戦を目指した将棋だ。
後手が△42銀を保留する工夫
手順 ▲46歩△42飛▲37桂△32銀。
後手が△42銀を保留する工夫がある。
こちらの記事で紹介した手筋だ。
▲46歩を見て後手は△42飛と回る。四間飛車にシフトすることで先手の急戦を警戒している。
最終図から▲47銀ー▲56銀と上がったり、▲77角から穴熊を目指したりして、これからの将棋だ。
▲37桂を急ぐ先手の工夫
手順 ▲37桂△82玉▲46歩△42飛▲77角。
▲46歩に代えて▲37桂を先に指す工夫がある。
▲37桂に△42飛とは回りづらく、▲56歩△32銀▲66角からミレニアムを目指されると、通常の四間飛車と比べて一手損している。
後手は▲46歩を見て△42飛としたい。
▲37桂に△82玉とし、▲46歩を見て△42飛とする手が考えられる。
対して、△32銀を上がっていないのを咎めて▲45歩とする順もあるが、△同歩▲33角成△同桂▲24歩△同歩▲同飛△22飛▲23歩△42飛で難しい。
△42飛と回らせたのに満足して、▲77角と上がって駒組してみたい。
▲46歩△42飛▲37桂△32銀とした変化と比べて違う点は後手玉の位置だ。
△71玉型なら、例えば先手が銀冠を目指したとき、△64歩ー△74歩ー△73桂ー△84歩と駒組し、△85歩の攻めを見せて先手陣を牽制できる。
今回の図の場合は、△82玉に一手を費やしている点と、△82玉が戦場に近い点で後手が損している。
△82玉に代えて△54歩の変化
手順 △54歩▲16歩△42飛▲45歩△同歩▲33角成△同桂▲24歩△同歩▲同飛△22飛▲23歩△42飛▲34飛△43金▲24飛△46角▲35角△55角▲77桂。
△42飛を寄らずに△54歩と頑張る順もある。これだと△42銀ー△53銀の余地があるので、先手はまだ持久戦を目指しづらい。
△54歩にすぐ▲45歩は、同じように△同歩▲33角成△同桂▲24歩△同歩▲同飛△22飛▲23歩△42飛▲34飛△43金▲24飛△46角▲35角△55角▲77桂と進んだとき、△34歩▲26角△46角▲35歩△25歩▲15角に△14歩や△35角で先手の飛角が狭い。
△54歩に▲16歩と待つ手が細心の一手。
△42飛▲45歩と仕掛けたとき、今度は▲16歩の一手が入っているので、最終図から△34歩は▲17角と引ける。先手十分だ。
▲16歩に△42飛とは寄りづらく、手堅く受けるなら△22飛だ。
△22飛を見て先手は持久戦にシフトする。▲47銀ー▲56銀と上がって、▲86歩ー▲87玉ー▲78銀の天守閣美濃に囲うのが一例だ。
▲16歩に代えて▲68金上もあるが、△22飛とされたとき天守閣美濃に組めない。急戦と持久戦のどっちの可能性も残すなら▲16歩だろう。