実戦ですぐ役立つような手筋を紹介していきたい。
深く研究して、その研究手順を覚えるのは大変だが、ワンポイント戦術を覚えるだけで実戦ですぐ使えるようになる。
いつもは長い記事ですが、短く読めるような記事になっています。
急戦を警戒する△42銀保留
△42銀と上がらず、△31銀のまま待機するのが後手の工夫だ。
△42銀を保留することで先手の急戦を警戒している。
▲46歩を見たら△42飛
手順 ▲36歩△71玉▲46歩△42飛▲37桂△32銀。
▲46歩を見たら△42飛と振り直す。これが△31銀型で待機した意味だ。
四間飛車にすることで▲45歩の仕掛けを封じている。
△42銀型での急戦の変化は、こちらの記事で詳しく検討した。
手順 ▲56歩△42銀▲57銀△71玉▲77角△82玉。
▲56歩を見たら△42銀と上がる。先手は▲56歩保留の急戦ができなくなっている。
▲57銀から持久戦になり、通常の形に戻る。
こちらの記事の変化と合流する。△42銀で待機するか、△43銀と早めに上がって形を決めるかは後手の好みだ。
このように△42銀を保留することで、先手の急戦を警戒している。
最後に次の一手に挑戦してみよう。