テーマ図

今回は▲75歩をした局面を検討したい。

ここまでの手順はこちらで検討した。

テーマ図から後手の手が広い。△45銀直、△65桂、△68歩の変化を見ていきたい。

▲75歩に△45銀直の変化

手順 △45銀直▲同歩△33角▲63歩成△同金▲55銀打△76歩▲86銀△55銀▲63飛成△56銀▲44金。

△45銀直▲同歩△33角は、ラインを生かした手順だ。次に△76歩があるので、先手は▲63歩成△同金▲55銀打と攻めながら緩和する。▲63歩成に△同銀は▲44歩△同角▲55銀打で先手指せる。

▲55銀打に△76歩▲86銀△55銀▲63飛成△56銀と取り合うが、▲44金と切り返す。△同歩は▲62竜が王手飛車だ。

最終図は先手指せる。▲44金以下△52銀▲62竜△61飛▲33金で、△同金は▲63歩。△同桂は▲61竜△同銀▲74角を選ぶことができる。

▲75歩に△65桂の変化

手順 △65桂▲86銀△68歩▲同金△66角▲87玉△99角成▲77桂△同桂成▲同金△同馬▲同玉。

次に△65桂と跳ねる変化だ。▲同銀なら△同銀▲同飛△87銀▲同金△同歩成▲同玉△54角と王手飛車をかける狙い。

△65桂に▲86銀をかわすのが勝る。△68歩と打って▲同飛は△59角を狙うが、▲同金と取って、△66角に▲87玉△99角成▲77桂△同桂成▲同金△同馬▲同玉と進んだ最終図は後手の攻めが細い。

手順 △68歩▲同飛△65桂▲同銀△同銀▲同飛△87銀▲同金△同歩成▲同玉△54角▲76銀打。

△65桂▲86銀△68歩だと▲同金と取られてしまった。先に△68歩と叩き、▲同飛に△65桂と跳ねる工夫も考えられる。これなら▲86銀に△59角と打てる。

しかし後手の歩が少なくなったので、▲65同銀と取りやすい。△54角で王手飛車はかかるが、▲76銀打と受けて先手指せる。

▲75歩に△32金の変化

手順 △32金▲74角△68歩▲同飛△59角▲58飛△48角成▲同飛△84金。

△45銀直と△65桂と攻める手はうまくいかなかった。一回△32金と壁金を整える手はどうか。

次こそ△45銀直や△65桂の攻めがあるので、▲74角と△65桂、△85桂を防ぎつつ▲63歩成を狙う。

▲74角に△65歩は受け一方で、▲86銀で先手陣に嫌味がない。△68歩▲同飛△59角▲58飛△48角成▲同飛△84金と飛車の利きをずらして対応する。

△84金に▲22歩

手順 ▲22歩△74金▲同歩△85桂▲21歩成△45銀直▲同歩△37角▲18飛。

△84金には▲22歩と▲63歩成の分岐になる。まずは▲22歩の変化から。

▲22歩に△同金は▲81歩成△同飛▲63歩成で先手優勢。終盤の入り口で△22同金とはできない。

△74金▲同歩△85桂は攻め合う手だが、▲21歩成の価値が高い。

▲18飛とかわした最終図は先手指せる。最終図以下△77桂成▲同金△59角成は、▲22と△同金▲46桂が好手順だ。

手順 △85桂▲同角△同金▲21歩成△37角▲49飛△45銀直▲同歩△64角成▲74桂△52金▲31銀△同金▲同と。

▲22歩に△74金に代えて、△85桂と跳ねる手を見ていきたい。▲同角△同金にやはり▲21歩成が大きな一手だ。

△37角▲49飛△45銀直▲同歩△64角成に、▲74桂△52金▲31銀△同金▲同と、と攻める。

最終図以下△31同玉は▲24歩△同歩▲33角。△31同飛は▲22角で先手指せる。

△84金に▲63歩成

手順 ▲63歩成△同銀▲81歩成△72飛▲63角成△同金▲68飛△65歩。

▲22歩と打つ変化は先手有力だが、▲63歩成とする手も有力だ。

△同銀に▲81歩成と成る。△同飛は▲63角成△同金▲72角で先手良し。

△72飛▲63角成△同金▲68飛△65歩と進んだ最終図で、先手はどう攻めるか。

手順 ▲61銀△62飛▲71と△45銀▲同銀△85桂▲72と△77桂成▲同金△59角。

▲61銀と打って攻める。△92飛と逃げたら▲22歩と打って先手指せる。△62飛には▲71と、と寄って次に▲72とで飛車が取れる。

△45銀に▲同銀と取る。将来▲34銀と出て後手玉で詰ます筋がある。単に△85桂も考えられるが、あとからだと△45銀を手抜かれる。

最終図△59角と打った形勢はどうか。

手順 ▲18飛△61飛▲同と△76桂▲78玉△68角成▲同飛△同桂成▲同玉△28飛▲58桂△47銀▲86金△58飛成▲77玉。

▲18飛と逃げる。△61飛▲同と△76桂と迫るが、▲78玉と寄って耐える。

△68角成▲同飛△同桂成▲同玉△28飛▲58桂△47銀に、▲49銀と打てば千日手模様になるが、▲86金△58飛成▲77玉と先手は強く打開する。

いつでも▲51角△22玉▲42角打や▲42銀で詰ます筋があるので、後手の攻めに制約がある。先手指せる変化だ。

まとめ

今回は▲75歩とした局面を検討した。

対して△45銀直、△65桂、△68歩、△32金をそれぞれ見てきたが、先手が十分戦えた。

現状、▲45桂に△44銀とかわすのは先手良しとされている。しかし読みの量は膨大で、実戦だと勝負は分からないだろう。

これらの変化は2024年5月号の将棋世界で、より詳しく書かれている。

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