▲35歩の仕掛けはこちらの記事にも。
目次
第1図
▲35歩は積極的な仕掛けだが、△同歩▲同銀に△86歩▲同歩△85歩が反撃になる。
前回は△73桂に▲75歩△同歩▲66銀の攻めを調べたが、後手が十分戦えた。
▲64角△同歩▲46銀として、次に▲55銀を狙う手はどうか。
▲46銀に対して△72金▲55銀△63金と力尽くで受けるのは、▲18角のラインが味良い。
以下△54歩は▲33歩成△同銀▲66歩。△52玉は▲66銀上と圧力を加える。
△27角は馬の力で受けようとする狙いだ。
しかし▲55銀に△63角成を急ぐと▲18角がある。
最終図は後手の銀が取れる。
後手は△62飛と受ける方が勝りそうだが、一長一短ある。
それが▲75歩だ。△同歩には▲86銀が、▲74歩と▲75銀を狙っている。
▲86銀と出れるようになっているのが、△62飛の弱点だ。
最終図は後手の桂頭をめぐる攻防になる。王手飛車のラインや▲53銀のキズがあり後手は怖い格好だが、先手玉も居玉で反撃されると早い。いい勝負そうだ。
△63角成に、単に▲86銀も考えられる。
▲86銀に△85歩や△34歩も有力な変化だが、△54歩と追うのは爽やかな手順。
手順に桂頭のキズを消せるのは後手のポイントだ。
最終図は難解だが、△33銀ー△31玉が入れば急に固くなる。後手持ちたい人が多そうだ。
第2図
△65同銀と取ると激しくなるので、△73銀と引く手も考えられる。
悔しい格好だが、6筋がキズになっているという主張だ。
△73銀と引かせたことに満足して、▲33歩成△同銀に▲58金から駒組する順もある。
△34歩に▲24歩△同歩▲同銀は△27歩▲同飛△45角がある。よって△34歩に▲46銀と引くことになる。
そして先手は▲68銀ー▲67銀と組み換える。▲58金で▲68玉としなかったのは、この組み換えをやりたかったからだ。
最終図は先手はいつでも▲35歩から仕掛けることができる。
8筋が詰まっているのは気になるが、△73銀が働いていないので先手まずまず。
これは先手が十分に考えられる変化だ。
▲58金に単に△14歩なら▲68銀に△55角と打てる。
しかし△14歩に▲68玉とされたとき、▲78金に紐がつくので△34歩に▲24歩とできるようになる。
難しいところだ。
▲33歩成△同銀に▲46角は、▲24歩△同歩▲同銀と▲75歩を狙った手だ。
対して△45角がいいライン。
▲75歩と攻める手には、△87歩成▲同歩△34歩が気づきづらい順。
すぐ△78角成▲同飛△87飛成は▲88飛で大変なので、▲74歩に△78角成▲同飛△87飛成▲88飛△同竜▲同銀△78飛と攻める狙いだ。
△34歩▲26銀が入れば、△78角成▲同飛△36金で後手指せる。
△34歩には▲68玉がまた好手になる。△35歩は▲74歩で先手良しだ。
▲74歩△同飛まできかして、▲26銀と引く。
最終手△64歩に▲同歩は△44銀が味の良い活用になる。
△64歩は取りづらく、▲76歩△65歩▲58金が予想されいい勝負だ。
後手は飛車角が安定しづらい点が気になる。
▲75歩に△87歩成の順は激しすぎる。後手が頑張っている感じだ。
△84飛と受けるのも自然な一手だ。
▲34歩に△同銀は▲同銀△同角▲38飛△33歩▲34飛△同歩▲55角打で先手良しになる。
▲24歩△同歩▲34歩とすると、▲38飛に△23角で受かる。
2筋入れない場合は△44銀とかわすことになるが、後からだと▲24歩を手抜かれる。
最終図▲24歩とついた図も難しい。
マニアックな手だが、△45角で△36角も考えられる。
▲58金を見て△45角を引けば先手になる。
▲68金右は陣形が偏るので△38歩が有効になる。
▲68玉に△34歩▲26銀と追って、△44銀と活用する。いつでも△78角成▲同玉△87金とできるので先手陣にプレッシャーがかかっている。
最終図△64歩で、▲同歩は△62飛。▲74歩△同銀▲64歩は△83飛で、後手の駒の活用がスムーズだ。
△36角に受けずに▲75歩と攻める手もある。
△47角成は以下進んで、▲34歩と打った局面は先手も指せる。
△44銀は▲45歩△73角▲24飛△23歩▲26飛。△22銀と引くのも▲56角の味がいい。
しかし▲75歩に△84飛と受けられて、結局▲58金と受けることになるので上記順と合流しそうだ。
むしろ△34歩を保留される恐れがある。
▲46角には、△45角と△36角のどちらも有力そうだ。