テーマ図

今回は▲24同飛に△34歩とした変化を検討したい。

▲24同飛に△63銀や△23歩とした変化はこちらから。

その中でも△23歩▲64飛△52金とした変化はとても興味深く、こちらの記事がより詳しい変化です。

今回は△63銀、△23歩のどちらでもないく、△34歩とあえて横歩を差し出す手だ。意表の一手だが、先手は▲34同飛と取ることができるだろうか。

手順 ▲34同飛△23金▲31飛成△同角▲32銀△28歩▲37桂△29歩成▲31銀成△28と。

▲34同飛に△23金と上がる。▲64飛は△55角が両取りになる。

▲31飛成△同角▲32銀が目に付くが、「両取り逃げるべからず」で△28歩と反撃し、後手良しになる。

△28歩に▲31銀成は△29歩成▲同銀△37桂で後手良し。△28歩▲37桂△29歩成に▲同銀は△13角▲23銀成△27飛で後手良し。

最終図も後手良しだ。

手順 ▲35飛△24金▲31飛成△同角▲76歩△33歩▲32銀△13角▲21銀成△34金▲11成銀。

▲31飛成△同角▲32銀と攻めるのは無理筋なので、一回▲35飛と引く。対して△24金と飛車を追いかけると、そこで▲31飛成が成立する。

▲32銀がないので不思議な感覚だが、△31同角に▲76歩が味良い。△23金型だと▲76歩に△22角とぶつけられて先手失敗だった。

▲76歩に△12飛の自陣飛車も、▲35銀△同金▲同歩としておいて後手の大駒が負担になる。△33歩の受けには▲32銀から桂香を拾い、先手良し。

最終図から△63銀くらいだが、▲37桂から▲29香と設置し、▲23香成や▲24歩を狙うのが分かりやすい。

手順 △33桂▲76歩△42銀▲37桂△63銀▲25桂△34歩▲33桂成△同銀▲25飛△24歩▲29飛。

▲35飛には△33桂と▲25飛を防ぐ手が有力だ。

先手は▲37桂から▲25桂とぶつけていく。対して△34歩と打つのは、▲33桂成△同銀▲25飛から▲29飛と手順に引いて作戦勝ちが見込める。△33桂でせっかく先手の飛車を狭くしたのに▲29飛と帰還されては後手の思惑と異なる。

もっと後手は突っ張りたい。

手順 △24歩▲33桂成△同銀▲45桂△34歩▲33桂成△同角▲同角成△同金▲75飛△74歩▲55飛△54銀▲28角。

△34歩は▲33桂成△同銀▲25飛と戻られてしまった。△24歩としたのは2筋に戻らせないようにした意味だ。しかし△24歩には▲33桂成△同銀▲45桂の攻めがある。

△33同金に一回▲75飛と回る。次に▲77桂から▲85飛があるので△74歩と追うが、△74歩を突かせることで斜めのラインが開く。

▲55飛に△44角は▲56飛と引いておいて、△99角成は▲53飛成で先手優勢になる。

△54銀に▲28角が好手。△74歩と突かせた効果が出る。最終図以下△55銀▲同角△44歩▲64角△73角▲同角成△同桂▲28角のように進むと先手良しだ。

手順 △34歩▲24歩△同金▲25飛△同金▲同桂△23飛▲33桂成△同角▲同角成△同銀▲45桂△42銀▲24歩△同飛▲53桂成△28飛成▲55角△21竜▲64角△53銀▲同角成△32竜。

▲25桂と跳ねられる前に△34歩と打つのは有力だ。▲55飛と逃げると先手の角が影になる。

▲24歩△同金▲25飛はすごい攻め方だ。△同桂は▲22角成で先手良し。▲25飛に△13角も▲29飛△25歩▲48金としておいて先手ペース。▲34飛と取った歩なので歩損ではなく、先手の形が良い。

△25同金▲同桂△23飛は最善の受けだ。▲33桂成に△同銀は▲32金で先手良し。

進んで▲53桂成に△同銀は▲33角△42角▲24角成△同角▲21飛がある。▲53桂成を放置して△28飛成とする。

最終図△32竜をした局面の形勢は難しい。先手の攻めもギリギリだ。後手は駒を蓄えて△56歩と反撃したい。

手順 ▲55飛△63銀▲75歩△54銀▲56飛△65銀▲86飛△85歩▲46飛△13角▲35歩△同角▲36飛。

△34歩に▲24歩△同金▲25飛の攻めはお互いにリスクがある。自然に▲55飛と逃げておく手も有力だ。

△63銀から後手は先手の飛車を目標にしていくが、△13角に▲35歩△同角▲36飛が良い切り返しだ。▲36飛の格好は追われづらい。

最終図から先手の方針は後手の駒組次第だ。▲77桂ー▲97角と左辺で戦うのか、または▲27銀ー▲26銀や▲25桂のように右辺で戦うのか。持ち歩が2枚あり、駒を使う目途も立ちやすい。先手不満のない展開だろう。

手順 ▲37桂△63銀▲76歩△23歩▲26飛△52金▲48金△42玉▲46歩△54銀▲47銀△65銀。

最後に▲34飛と取らなかった変化を見てみたい。△23歩に▲34飛は△88角成▲同銀△33桂と対応して△28角のキズが残る。

△23歩に▲29飛と引くでもあるが、△54銀▲46歩に△35歩の攻めがあるので一長一短だ。

最終図△65銀とした局面は一局ながらも先手好んで指す変化ではないだろう。最終図以下▲77金は△76銀▲同金△88角成▲同銀△44角で後手良しなので、▲75歩△76銀▲22角成△同銀▲88銀が予想される。

まとめ

▲24同飛に△34歩も考えられる手だ。▲34同飛と取らせ、その飛車を目標にしていく。

▲34同飛△23金に▲31飛成△同角▲32銀は△28歩で後手良し。一回▲35飛と引き、△24金なら▲31飛成△同角▲76歩で先手良し。

▲35飛に△33桂と▲25飛を消す手には、▲37桂から▲25桂のぶつけを目指す。後手はそれを許したくない。そこで▲37桂に△34歩と打つ。

▲55飛には△63銀から飛車を目標にする。▲24歩△同金▲25飛は△同金▲同桂△23飛でどうか。

△34歩は少数派の指し方だが、難しいところはありそうだ。

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