前回の続き

第3図

前回は第3図で△26馬を検討した。次に△64歩を検討してみたい。

△64歩に▲75角は自然な一手だが、△32玉で▲64角なら△42銀で受けが間に合う。△32玉に▲53歩成は△65歩で歩損と生角が残り、後手良し。

▲53桂不成から入るのは仕方ない。▲53同歩成に受けるなら△52歩や△72馬、反撃含みなら△56歩が挙げられる。

この変化はこれから検討する変化に比べて先手が損をしている。

▲75角に代えて▲55角が正しい。▲75角では△32玉とかわされたが、▲55角なら香取りになる。

△65歩▲11角成△32玉は▲55馬が威張っている。お互いに馬を作って駒損もないが、先手は攻めの桂馬、後手は守りの香車なので先手指せる。

最終図△52歩とした図はこれからの将棋だ。▲62成桂は△同金で駒を押し上げる。▲54成桂としても△63銀とぶつけることができる。先手は銀桂の駒得だが、角と馬の差がある。

▲53同桂成では▲53同桂不成もある。

対して△63馬が切り返しだ。▲75角と逃げても△74歩と追える。

▲53銀が両取りで大駒を取り返せるが、△84角がいいライン。以下▲38玉に△58歩▲同飛△57歩で飛車が止まる。

△84角に▲75金も△同角▲同歩△同馬となって、▲38玉にはやはり△58歩がある。▲66角と合わせるようでは△同馬▲同歩△同飛で53の銀が空振る。

よって▲66金になりそうだが、△58歩▲同飛△65歩の攻め合いは先手が怖そうだ。

単に△65歩は▲62銀不成△66歩▲82飛で困る。そのとき△67歩成が飛車に当たるように△58歩を入れる。

先手は▲53同桂不成とはやりづらそうだ。

△33桂に代えて△32玉も有力だ。

▲64角は△42銀で、▲75角△32玉とした変化と合流する。

▲11角成に△22銀として馬と閉じ込める狙いだ。▲12馬は△65歩と取られ、先手の馬が狭いので後手良し。勢い▲同馬△同玉▲53歩成と攻める。

▲53歩成に対して△65歩もあるが、▲43とから食いつかれる。玉周辺の駒が少ない。

清算して△52飛とぶつけ、▲43竜と逃げると△56桂▲59玉△48歩で寄りになる。先手は△56桂を許してはいけない。

▲52同竜△同金右▲58香も△56桂を消した手。△42金寄とした図は難しい。

最終図以下▲36銀が予想される。先手は角と銀銀の駒得だが、いつでも△56歩と垂らされる手が気になる。先手玉周辺を厚くしながら攻めることができれば先手良くなる。

第3図に戻って、△51金右も有力だ。玉を固めつつ、▲53桂不成を未然に防いでいる。

▲75角に単に△32玉もあるが、同じように進んだとき▲62成桂△同飛が角に当たらない。一歩惜しむより駒の効率を考えた方が良いだろう。

最終図▲55角に△22銀と受けた図もこれからの将棋だ。先手は銀と桂の駒得、生角と馬の差がどう出るか。

この変化は△64歩とついた変化と似ている。後手は△33桂と跳ねると目標になる恐れがあったが、この変化は△22銀と上がって、桂を跳ねずに済む点が利点だ。

以下△33銀から△42金上とできればかなり固い形になる。

まとめ

後手に△34歩とつかれるとなかなか▲55歩と歩交換できなかった。そこで△34歩とつかれる前に▲55歩とつくのがこの作戦の始まりだった。

後手も簡単に歩交換を許したくないので、△34歩以下△45角と反撃した。

▲65桂とした図で、①26馬 ②64歩 ③△51金右の3つ検討した。どれもあり得る変化で、どれも難しそうだ。

①は激しい攻め合いになるが、②と③は持久戦になりやすい。

特に③の変化は△33桂を保留できるので一番玉を固くできる。固い玉が好きな人にはおすすめな変化だ。

この変化をクリアして、後手は▲38玉からの持久戦の研究に入ることができる。

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