前回の続き。
先手が管理人、後手が私です。
飛車先を突破されて一丁あがり感が漂う局面ですが、▲37桂と▲45銀は取られそうな形なので、先手としても気を緩めることはできません。
最後の1歩の使い道は▲34歩が正解。以下、△45桂▲33歩成の進行は3枚の攻めですが、守り駒をボロボロ取りながら寄せていけるので割り切れています。
本譜の△15馬が最強の頑張り。対して平凡に▲23飛成とすると、△22歩▲33竜△32銀でややこしいことになります。しかし、最終図の▲21金が俗手の好手でした。
▲21金は攻めが重すぎて普通は悪手なのですが、次の▲22飛成が▲31竜の詰めろと▲33歩成を狙って強烈なので成立します。次の△42銀に対する▲33歩成が管理人初のミス。並に▲16歩と突いておけば馬取りと▲33歩成が受からず、わかりやすく勝勢でした。
しかし、本譜の▲31金も参考にしたい攻め筋。おそらく▲21金と打った時点で最終図▲64桂までを思い描いていたのでしょう。細いながらも厳しい追撃が続きます。
「ここは何かある」と直感が告げていましたが、どこに飛車を逃げても先手で角を設置されてしまうのが痛く、やはり攻めがつながっているようです。
本譜▲55香に対しては△44銀左がまだしもでしたが対局中は見えず。▲74馬から▲64歩が間に合ってわかりやすくなってしまいました。以下は押し切られて負けです。
戻って、上図では飛車を逃げずに△42玉とするのが勝負手でした。
狙ってはいたものの▲52桂成の時に取る駒がないので(△同玉は▲64歩、△同飛は▲64角、△同銀は▲32金打でいずれもダメ)断念しましたが、△31玉と開き直ってどうだったか。
AIの評価値はこれでも先手勝勢でしたが、いくつか口頭で検討した感じでは上図のような進行になることが多く、先手が千日手を打開できるかどうかという勝負になりそう。実戦的にはこちらで勝負しておけばまだわからなかったと思います。
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