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▲35歩と伸ばした手に対して①△35同銀は後手不満だった。②の△35同角は落ち着いた手で渋い展開になる。
▲15香は△17角成で馬を作られるので、先手はおとなしく▲88玉と入る。以下、△24角▲67銀△33歩▲56歩△32金▲36角と渋い欧州が続く。
難しいようだが、この局面までくると▲25歩の狙いがあるし、先手玉の方が堅いので先手ペースだ。
▲35歩と伸ばした局面で、③の△51玉は実践的な一手で有力だ。
後手は1筋から3筋で攻められるのが予想できるので、この早逃げは実に自然な一手。△51玉には、 ①▲37金△62玉▲26金
②▲34歩△62玉▲88玉
③▲88玉△62玉▲67銀 が考えられる。
①~③はどれも有力だが、③の▲88玉△62玉▲67銀が一番勝ちやすい。そこで後手も△35銀といよいよ反撃モードに入る。
この局面では、
①▲15香 と走る手
②▲56歩 と5筋からの攻めを狙う手が考えられる。
①の▲15香は自然な一手のようだが、△38歩▲同飛△33桂と1筋を緩和しながら△55桂を狙う手が気になる。
②の▲56歩が最善手。この手に対して△46銀とすると、▲46同金△同角に▲49飛が厳しい。△57角成には▲53銀だし、△35角も▲55歩からの攻めが受からない。これをふまえて、
①△13桂▲14角△46銀 と角筋をずらして攻める手
②△44銀 と受けに回る手が考えられる。
①は以下▲46同金△同角まで進む。
今度はここで▲49飛としても△57角成で25に角がいないため何も起きない。しかし、▲82銀が好手。△同飛と取るしかないが、▲31飛成で竜ができる。
銀損だが、次に▲22竜と▲91竜の狙いがあるため成立する。これは先手が指せる変化だ。