今回は社団戦の3局目で指した将棋を紹介する。先手が私。
2局目はこちらから。
初手からの指し手
戦型は矢倉。後手の駒組みは何が何でも矢倉にしたいという強い意志を感じるもので、その影響で後手の陣形は先手、先手の陣形は後手でよくある形になっている。
せっかくの先手番なのでどんどん攻めていきたいと思っていた。
飛車を中央に振って「矢倉中飛車」という戦法になった。急戦矢倉の一つで、攻め将棋の方にはオススメだ。対して△64角と上がったが、代えて△84歩▲55歩△同歩▲同角△85歩が無難な進行だった。
本譜は△64角に▲77銀~▲66銀で64の角が負担になる形に。このように守りの銀を攻めに使うのがこの戦法の特徴だ。▲55歩に△53銀と辛抱したが、すでに先手が優勢になっている。どう良さを拡大するか。
すぐに▲54歩と取る手もあるが、後手から手だしできない状況なので▲48金や▲56飛などで確実にワンアウトを取りにいく方針。▲66銀とした局面は桂得が確定しており大優勢だ。
後手は暴れてきたが、冷静に対応して▲41飛成を見て投了。破壊力満点。これが矢倉中飛車の攻撃力だ。一度ハマったら抜けられない。まだ指したことがない方は一度試していただきたい。
3局目も気持ち良く勝つことができ、これで3連勝。この勢いのまま4局目に臨んだ。
棋譜鑑賞用↓