今回は相掛かりの将棋を検討したい。

こちらの記事も併せてご覧ください。

目次

第1図 △94歩か△42玉か

手順 △34歩▲24歩△同歩▲同飛△86歩▲同歩△同飛▲87歩△84飛▲28飛△23歩▲76歩。

▲96歩に△34歩は、▲24歩の歩交換を催促する狙いがある。

▲24歩を保留されると、良いタイミングで▲24歩や▲37桂ー歩交換ー▲29飛と手順に下段飛車に組まれる可能性がある。

一方、▲24歩△同歩▲同飛となって、どこかで▲34飛と取られるので、後手も△86歩▲同歩△同▲87歩△84飛と受ける。

後手の形も決まるので、お互い様のやり取りだ。

第1図最終図から△74歩と突きたいが、▲22角成△同銀▲95角が王手飛車だ。

△94歩か△42玉の一手が必要になる。

どちらを選ぶか、岐路になる。

第2図 △94歩の変化

手順 △94歩▲46歩△74歩▲47銀△73桂。

△94歩と突くと、第2図最終図が予想される。

ここから先手の作戦が多いので、簡単にまとめたい。

①▲66角

以下△同角▲同歩△64歩▲68銀△62金▲67銀と雁木に組む狙いだ。しかし後手も△42玉と上がっていないのを生かして、△42銀ー△44歩ー△43銀と組むことができる。

後手番ならまずまずと見たい序盤だが、これも一局だ。

②▲36歩

以下△64歩▲58玉△62金▲48金△63銀▲37桂△52玉▲29飛△81飛▲56歩△54歩と進むと、同型になる。

こちらの記事で検討した。

③▲56銀

以下△42玉▲58金△14歩▲16歩△88角成▲同銀△22銀▲68玉△64歩・・・から駒組みになる。

これも一局だが、後手番なら不満ない。

先手は▲68玉に代えて▲77銀として、△64歩に▲75歩と仕掛ける変化も考えられる。

少し形は違うが、こちらの記事の変化と似ている。

他にも、△42玉を見て▲66歩と止める変化も考えられる。△42銀と上がれなくなった瞬間に持久戦を目指す意図だ。

それぞれ深く検討したいが、今回は分岐にとどめて、次に△42玉の変化を見ていきたい。

第3図 △42玉の変化

手順 △42玉▲46歩△74歩▲47銀△14歩▲16歩△73桂。

△42玉を見たら▲66歩と止めて持久戦を目指す、という理屈は第3図でも応用できるが、△42玉にすぐ▲66歩だと△64歩▲58金△74歩で、△63銀ー△54銀ー△65歩を狙われ、先手が守勢になる恐れがある。

第2図の③の変化の場合は、▲56銀まで手が進んでいるので▲66歩と止めやすかった。

第3図最終図と第2図最終図を比べると、△94歩が△42玉に代わっている違いだ。

先手はその違いを咎める駒組みをしたい。

第4図 ▲66角と上がる

手順 ▲66角△同角▲同歩△64歩▲68銀△33角▲67銀△65歩▲88角△66歩▲同角△同角▲同銀△33角▲67歩△24歩▲36歩△65歩▲77銀△22銀。

△42玉と形を決めているのを咎める指し方をしたい。

一つは▲36歩と突く順だ。▲58玉△52玉型の同型にはならない。

こちらの記事の仕掛けがどうか。

もちろん、こちらの記事の変化も考えられる。

もう一つは▲66角と上がる順だ。

先手は▲67銀型に組めるが、後手は△42銀と上がれない。

後手が△22銀ー△33銀のように無難に駒組みすると、▲67銀型に組んで先手が作戦勝ちになる。

後手は銀冠を目指したい

銀冠に組めれば、▲67銀の格好と等価になる。

▲68銀に△33角と設置するのがポイントの一手だ。

△65歩と仕掛けるのはジャブで、本当の狙いは△24歩だ。

最終図、後手は次に△23銀と上がって銀冠が完成する。

▲56歩△23銀▲37桂△63銀▲48金△62金▲29飛・・・のように進むと、第2図の②のような将棋のイメージだ。

一局の将棋だが、銀冠に組めていて後手不満ない。

最終図以下▲35歩が怖いが、△同歩▲34歩△44角▲24飛△23銀▲28飛△24歩で問題ない。△44角▲45歩に△55角と出られるように、△22銀と上がる前に△65歩と打った。

第5図 一回▲58金と上がる

手順 ▲58金△22銀▲68銀△33角▲77銀△24歩。

▲68銀に代えて一回▲58金と上がる工夫をする。

対して△33角は、▲88銀△66角▲56銀で大したことがない。

後手は▲68銀の瞬間に△33角と打ちたい。

▲58金と上がった効果で、△33角に▲77銀と上がることができる。以下△65歩は堂々と▲同歩と取って問題ない。

第4図の変化で▲77銀だと△65歩があった。

△65歩は無理なので、△24歩から銀冠を目指してどうか。

第4図の変化より先手陣が乱れていない。

最終図はこれからの将棋だが、後手が角を手放しているのが気になる。

最終図を嫌うなら、△33角に代えて△24歩として▲同飛に△75歩や△33角とする変化が考えられるが、後手が軽い作りになるのが気になる。

△94歩なら無難な将棋。

より得をしようと△42玉と上がる場合は、▲66角や▲36歩のときにどうするかが求められる。

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