「考えてから行動する優等生」

作者 千年回廊

スマホ詰パラ 2017 年 3 月 7 日発表作

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【解説】

作意 ▲32 飛△13 玉▲12 金△同香▲22 飛成△同玉▲31 馬△11 玉▲33 角成△同金▲22 銀 まで 11 手詰。

初手▲31 馬は△12 玉で不詰め。
3 手目▲31 馬は△22 香合▲24 金△同歩▲同角△23 玉で不詰め。
6 手目△22 同銀は▲46 馬△24 香合▲同角以下同手数駒余り。


実戦型で強烈な一手を実現した詰将棋。5 手目の▲22 飛成が目の覚める一着。普通は△22 同銀で詰まないのだが、そこでひょいと▲46 馬と引いてみると見事に捕まっている。
この変化も狙いの一つで、作品の味を底上げしている。
△22 同玉と取った局面と初型を比較してみると、11 の香がひとつ上がっているだけ。そのためだけに持ち駒の飛車と金を消費するという、なんと贅沢なことか。
最後は自然な流れで詰め上がるが、実戦型だとあまり気にならないだろう。作者的には頭の5 手に驚きを感じていただけたら大成功だと思っている。


詰将棋のタイトルにある「考えてから行動する優等生」とは 64 の馬のことで、すぐに突撃せず、局面の変化に合わせて行動する様を表したのだが、スマホ詰パラで、“とりあえず駒を動かすなよ“という意味だと思った方がいらしたようで、困惑したコメントを残してくれた。私は長手数だと思ったら深く読まずに動かしちゃいますが、皆さんはいかがでしょうか?

One thought on “初手が大事!11手詰め【自作詰将棋解説#6】”

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