奨励会5級のときに指した将棋を紹介します。この局面は右玉対雁木の中盤のはじめ。29の飛を▲89飛と回ったところで私の手番。

先手の狙いは▲86歩~▲85歩~▲84歩の逆襲で、それが来る前に動いていきたいがどうするか。

△25桂▲同桂△24歩▲29飛△25歩▲同飛△23歩▲16歩△84角▲同角△同飛▲66角△82飛▲29飛△14歩▲89飛。

△25桂~△24歩が右玉相手に有効なちょっかいのかけかた。△24歩の局面で▲45桂がチラッと目につくが、△45同歩▲11角成△25歩とされた時に先手に有効な手が無い。よって、本譜は▲29飛から収めにきたが、△84角のぶつけが良い感触。直前の▲16歩で△15角の飛び出しの筋を防がれたところだけに味が良い。先手は再度▲66角と打ち、▲29飛~▲89飛と8筋の逆襲を狙いにきたが、ここで後手にチャンスがきている。

△15歩▲同歩△18歩▲同香△27角▲19飛△26桂。

△15歩が機敏な一着。▲15同歩に△18歩~△27角~△26桂で端を破ることに成功だ。この後▲29飛△18角成▲26飛で切り返すこともできるが、馬ができている分後手が有利だろう。

本譜もそのまま押し切り快勝となった。

…と言いたい所だったが、この後粘り強く指されて徐々におかしくなり逆転負け。こういう将棋を落とした時って辛いよね…

みなさんはしっかり勝ちきってくださいね!笑

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA