【解説】
作意:▲24香①△同竜▲13銀生△同玉▲25桂△同竜▲35角△同馬▲24銀△同竜②▲22桂成△15竜▲12竜△24玉▲23竜 まで15手詰。
まずは24香から13銀不成で玉を僻地へ追いやります。①で同玉の変化も厄介ですが、33銀打、34玉に46桂がぴったりです。本譜は25桂で26角の死に場所を作ってやり、24銀で玉の棺桶に再度蓋をして、22桂成がとどめの一着。玉方は自分の駒に邪魔をされ即詰みとなります。
ここからは作図の裏話です。
当初は②の図で余分に攻方31銀が配置され「12竜、同玉、22桂成」と収束するつもりでした。22桂成からの詰み筋は後から気づいたのですが、自分がうっかりした手はやけに良い手に見えるもの。そこでそちらを作意に本図を拵えたのですが、余詰筋って作意になると余詰筋っぽさが薄まるんですよね。31銀を置かない方が効率的ということもあり、綺麗に整える方向で作ってみたのですが、結果的に余詰筋で見た不利感は薄まってしまいました。そこだけちょっぴり残念です。