全部で3問。次の一手に挑戦してみよう!
正誤判定は最後にわかります。
(1)正解 ▲19香
▲19香が厳しい一手。次に▲11飛成の1手詰を狙っている。
▲11飛成を受ける手段も難しいので△31玉と早逃げするが、▲11飛成△21香▲12香成△22金▲13桂と数の攻めをして先手優勢だ。
他の選択肢の▲14歩や▲17香でも端を破ることができるので、これも先手良しだ。
しかし、▲19香と比べて攻めのスピードが劣る。△31玉▲13歩成△41玉と玉を逃げる時間を与える。
(2)正解 △69角
▲26角の打つ前の局面は、▲58金ー△52金型で流行った形だ。後手は△65歩の位を取って、先手の攻めを待つ指し方だ。
▲26角は次に▲45歩を狙った手だが、△69角が機敏な手。金を取って△27金を狙っている。
△27金に▲17角と引くと△37金で、角と金桂の二枚替えになる。
▲17角打は駒損を避けた手だが、△95歩▲同歩△15歩がいい手。以下▲同歩には△95香▲同香△16歩がある。
▲26角に代えて▲45歩と仕掛ける手は有力だ。以下△同歩に▲同桂は△44銀で△37角のキズが残るが、△45同歩に▲同銀と取って、△26角▲54銀△37角成▲71角と踏み込んで先手指せる。
▲71角に代えて▲43歩とすると△48馬▲同金△54歩で、▲42歩成△同飛で後手指せる。
10年前の本になるが、『長岡研究ノート』はこれらの変化が書かれている。
他の選択肢△43金直は、▲45歩△同歩▲同桂△44銀▲同角△同金▲53桂成で先手良し。
△27角は▲47金△74歩▲45歩くらいで先手良しだ。後手の角は動けない。▲45歩では▲45桂△同歩▲37金と取りに行ってもよい。
▲47銀△55銀▲59金で次に▲28飛で取ろうと思うと、▲59金に△46銀▲同銀△36角成でむしろ後手が指せる。
咎め方を間違えると、悪手がむしろ好手になる。
(3)正解 ▲34銀
▲34銀が後手のスキを見逃さない一手。△同金に▲43歩が痛い。
△24角と逃げると▲53角成で成功だ。▲43歩に△33金は辛抱だが、▲42歩成△同銀▲71角以下攻めが続く。
他の選択肢▲44同銀は、△同銀▲42角成△同飛で先手失敗。
▲65桂は△45歩▲53桂成△同金に▲51銀が鋭い一手だが、△44銀が手厚い。