テーマ図

手順 △52金右。

今回は、先手中飛車に後手が△73銀ー△64銀と繰り出す将棋を検討したい。▲55歩の位を許し、その位を目標にする指し方だ。

▲55歩の位を拒否し、△54歩と突く将棋はこちらで検討した。

テーマ図から△33銀と上がるのが前例が多い手だ。△33銀と上がると▲54歩△同歩▲同飛と交換される変化がある。以下△55歩▲同銀△65銀▲53飛成で難しい。

この変化はゴキゲン中飛車で似た変化がある。違いは▲38玉か▲28玉かの差だが、この一路差は大きい。こちらの変化と比較すると分かりやすい。

よって▲54歩△同歩▲同飛には、△44銀になり▲59飛で無事に歩交換ができる。これはこれで難しい。

△33銀に代えて△52金右と上がるのは、次に△33銀と上がり、▲54歩△同歩▲同飛に△55歩と打ちやすくする意味だ。一方で△33銀ー△44銀の進出が遅れるので先手は備えることができる。

△86歩の仕掛け

手順 ▲38銀△33銀▲46歩△86歩。

▲38銀△33銀▲46歩とした図の理屈を考えたい。

ここで△44銀▲47銀△73桂は▲56銀の受けが間に合う。▲56銀が間に合うと、後手は動きづらくなる。

先に△73桂と跳ねても▲47銀と上がられ、△65桂は▲68角△44銀▲56銀だし、△65銀は▲95角で先手指せる。

△73桂▲47銀に△86歩と突いても、▲86同歩なら△65銀▲同銀△同桂▲59角△57銀▲78飛△44銀で後手指せるが、▲86同角△44銀▲56銀で後手失敗だ。

そこで先に△86歩と打診するのが工夫した攻め方だ。「▲同歩なら△73桂。▲同角なら△44銀」を選ぶ意図だ。

▲86同歩の変化 △65銀とぶつける

手順 ▲86同歩△73桂▲78金△65銀▲87金△44銀▲88角△66銀▲同角△65桂▲48銀。

▲86同歩の変化から見ていきたい。▲同歩には△73桂と跳ねる。

▲78金に△65銀と上がる。△86歩▲同歩を入れた効果で、▲95角と切り返すことができない。しかし△65銀に▲87金の受けが間に合うので一長一短だ。

△44銀に▲45歩△同銀▲57銀と銀バサミを狙いたいが、△85歩の継ぎ歩が好手。以下▲同歩△同桂▲95角△97桂成▲83歩△同飛▲84歩△81飛▲97香△94歩▲86角△55角で後手指せる。

最終図はこれからの将棋。お互い何を動かすか難しい。

△65桂と跳ねる

手順 △65桂▲88角△86飛▲87歩△81飛▲77桂△同桂成▲同角△44銀。

△65銀も有力だが、長い戦いになる。より積極的に指すなら△65桂が有力だ。

対して▲88角と引くと、△86飛▲87歩△81飛と歩交換しておいて後手十分。

最終図から▲56桂で両取りがかかるが、△55銀左▲64桂△同銀と応じて後手指せる。いつでも△15歩▲同歩△17歩と攻めることができるので、桂馬と歩の価値が高い。

▲59角が勝る

手順 ▲59角△44銀▲77桂△同桂成▲同角△75歩▲同歩△65桂▲88角△86飛。

▲59角と引くのが勝る。△44銀と繰り出して△55銀左を狙うが、▲77桂△同桂成▲同角と受ける。

後手は一歩損なので、△75歩▲同歩△65桂と攻め続ける。

▲88角に△86飛と走り、次に△77歩を狙う。▲87歩△81飛としても次に△77歩が残る。

形勢は互角だが、後手は攻めの目途が立っており、後手を持って指したい。

▲77桂に△86飛も考えられるが、飛車を渡すのでやりづらい

手順 △86飛▲87歩△77桂成▲86歩△78成桂▲同飛△55銀左▲81飛。

△77同桂成▲同角△75歩▲同歩△65桂と攻めるのが後手有力だった。

△77同桂成に代えて△86飛と走る手も考えられる。▲65桂は△89飛成で後手指せる。

△86飛▲87歩の瞬間に△77桂成とする。▲同角なら△76飛と寄って後手指せる。

△78成桂▲同飛△55銀左▲81飛とした最終図の形勢は難解。△15歩▲同歩△17歩が予想される。形勢は難しいが、飛車も大きいので後手がやりづらそうな変化だ。

まとめ

後手は△86歩と突く。▲同歩は△73桂、▲同角は△44銀を選ぶ意図だ。

今回は△86歩に▲同歩と取る変化を検討した。△73桂▲78金に、△65銀と△65桂の分岐になる。

いずれも有力だが、△65銀は先が長い将棋になる。△65桂と跳ねる方が激しい戦いになるので、後手は△65桂の変化を選びたい気がする。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA