すぐに役立つ戦術を紹介したい。

今回は三間飛車の将棋だ。

△36同飛に▲48銀と引く

手順 △36歩▲同歩△同飛▲48銀。

図は▲16歩と突いた局面だ。

▲78銀に代えて▲78金と上がっている形で、▲16歩に代えて▲55歩と突く手もある。

こちらの記事で検討した変化だ。

▲16歩に代えて▲26飛と浮くと△15角がある。▲16歩は次に▲26飛と浮く意図だ。

△36歩▲同歩△同飛に▲37歩が自然だが、△34飛と歩交換しながら石田流に組まれ、先手不満。

△36同飛に▲48銀と引くのが工夫の一手だ。このとき▲16歩と突いてないと、△15角と出られて困る。

▲68角と引いて3筋の歩交換を逆用する

手順 △34飛▲68角△45歩▲35歩△32飛▲37銀。

△34飛と引いて石田流に組みたいが、▲68角と引いて3筋を逆用できる。

▲35歩と打ってから▲37銀ー▲36銀と繰り出していけば、さっきまで△35歩は後手の位だったが、今は先手の位になっている。

最終図は先手十分だ。

△43銀型の場合

手順 △36歩▲同歩△同飛▲48銀△54歩▲68角△32飛▲35歩△92香▲98香△91玉▲99玉△71金▲79金△82金▲88金。

△54銀と上がらず△43銀型で△36歩と歩交換してくるケースもある。

これにも△36歩▲同歩△同飛に▲48銀と引く手はあるが、△54歩と突けるのがさっきとの違いだ。

以下▲68角△32飛に▲37銀と上がりたいが、△36歩▲26銀△45歩と伸ばされて▲35銀に△53角を用意されると先手不満だ。

△54銀型なら△54歩ー△53角がないので、△32飛に▲37銀と上がって▲24歩△同歩▲同角を狙うことができた。

▲37銀と上がらずに▲35歩と押さえるが、この場合は3筋の位があまり大きくない。

3筋の位から遠ざかる意味でも、後手は△92香から穴熊に組む。

最終図は一局だが、後手まずまずだ。

△43銀型には▲37歩

手順 ▲37歩△32飛▲86角。

△36同飛に▲48銀もあるが、一局ながらも後手まずまずだった。

△43銀型には▲37歩が有力だ。

対して△34飛と引くと、▲46銀ー▲68角を狙うことができる。△54銀型だと▲46銀に△45歩と追われるが、△43銀型なら▲46銀と出やすい。

▲37歩に△32飛にもすぐ▲46銀ー▲68角を狙う手はあるが、一回▲86角と揺さぶりたい。

最終図以下△54歩は▲65歩と突いて先手指せる。△63金と上がれば先手からの仕掛けはないが、駒が偏るので、そこで▲46銀と出てどうか。

後手が石田流に組めれていないので、先手まずまずの序盤だ。

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